狙いをボディに定めたら、顔面に何発被弾してもノーガードで一直線。18歳新鋭が見せた露骨なボディ攻撃にトルコのムエタイ世界王者が悶絶。戦意喪失の圧巻TKOに「ボディしか見てない」「女子でこれは凄い」「ノーガードがすぎるw」とファン騒然。実況も「斬新なスタイル」と驚きの声を上げた。
9月16日にタイで開催されたONE Championship「ONE Friday Fights 33」。ジュニア・フェアテックス(タイ)とゼフラ・ドアン(トルコ)の試合は2ラウンド2分36秒、ジュニアが狙いを定めたら一直線の“ノーガード”ボディ攻撃で相手の戦意を奪い圧巻TKO。3戦連続で勝利を収めた。
女子ムエタイの試合、2連勝中の18歳ジュニアと、”デビルガール”ことトルコのドアン。ドアンはWBCムエタイ王者の22歳だ。
序盤はドアンが伸びのある右パンチと前蹴りを連発し、距離を制して主導権を握る。狭い距離から突き上げるような前蹴りがドアンの顔面にことごとくヒット。「全部顔に当てている」「ブアカーオの前蹴りみたいだ」と驚きのコメントが並ぶ。
2ラウンド、防戦一方かに見えたジュニアが反撃に出る。前ラウンド同様に手数を見せるドアンだが、強い圧をかけ左ミドルを強蹴するジュニアに押され徐々に後退。次第に表情が曇っていく。
するとラウンド中盤、ドアンに異変が…。ジュニアのミドルの連打からボディ、ボディ、ボディと連打されると「うっ」と呼吸が乱れ突然フリーズ。崩れ落ち、座り込んだ。
なんとか立ち上がったがドアンに序盤の勢いはない。標的をボディにロックオンしたジュニアは、逃げる相手を追い回して執拗なボディショット。顔面にパンチをもらってもお構いなしの“ノーガード”戦法でひたすらボディを叩いていく。
露骨なボディ狙いに「どんどん前に出てきて顔が怖い」「ボディしか見てない」「女子でこれは凄い」「ノーガードがすぎるw」そんな声が上がるなか、ジュニアがとどめのボディをひと突きすると、ドアンは泣きそうな表情に。その様子を見たレフェリーがゴングを要求して試合を止めた。
序盤こそリーチのある相手に苦戦したジュニアだが、狙いを定めてからは相手の攻撃に目もくれず、攻撃を顔で受けながらボディ一辺倒で倒しきった。ABEMAでゲスト解説の中田大貴は「ノーガードで顔じゃなくてボディだけを狙う斬新なスタイル。18歳でこれからどんどん伸びしろのある選手」と評価していた。