<大相撲九月場所>◇十二日目◇21日◇東京・両国国技館
前頭四枚目・宇良(木瀬)が前頭十六枚目・剣翔(追手風)を掛け投げで下して6勝目を挙げた。土俵際で抜群の体幹力を見せた宇良の取組に、視聴者も「柔らかさが出た」「Y字バランスみたいなってる」と驚きの声を上げた。
立ち合い剣翔に張られた宇良。左四つに組まれるも、右前みつを引いた宇良は頭を下げて出し投げを打っていく。剣翔が残すと、宇良は回り込みながら足を取る素早い攻めを展開。最後は体を密着させながらジリジリと土俵際まで寄っていき、相手の外掛けにも動じず、右足一本で立ちながら宇良が投げの打ち合いを制した。掛け投げで勝った宇良は6勝目。敗れた剣翔は4敗目を喫した。
体幹の良さで投げ勝った宇良。取組を受けて、ABEMAで解説を務めた元横綱・白鵬の宮城野親方は「剣翔は外掛けがダメでしたね」と指摘。「上手を取らせない。これが非常に良かったです」と宇良の作戦を評価した宮城野親方は、「(剣翔の)最後の外掛けは自分で腰が高くなってしまった。そこで我慢すればよかった」「(外掛けに)行きたいという気持ちにさせた宇良がやっぱり巧かった」と続けた。
土俵際で見せた宇良の驚異的な体幹力に、ファンからも「いや~熱戦でしたね!」「すげー力相撲」「柔らかさが出た」「Y字バランスみたいなってる」「執念深い相撲最高」と大興奮の様子を見せていた。(ABEMA『大相撲チャンネル』)