長い酷暑の季節が過ぎ、暦の帳尻を合わせるような猛スピードで秋が訪れた。実りの季節に、藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)もまた大きな戦果を獲得。10月11日に行われた第71期王座戦五番勝負第4局で永瀬拓矢前王座(31)に勝利し、シリーズ3勝1敗で王座奪取した。さらには八冠達成と将棋界初の快挙を成し遂げ、誰も手にしたことのない収穫に「2日ほど経って実感や達成感が出ました。重みも改めて感じているところです」と語り、表情を緩めた。