「SUNTORY将棋オールスター東西対抗戦2023」の東京予選Cブロックが10月29日に行われ、決勝戦で増田康宏七段(25)が佐々木大地七段(28)に77手で勝利した。この結果、増田七段が東軍最後の代表権を獲得。2年連続での東西対抗戦出場を決めた。
東軍に勢力が加わった。決勝戦は今期2つのタイトル戦に出場した佐々木七段と増田七段との一戦に。どちらも強豪・難敵を勝ち破ってこの日5局目となる戦いに臨んだ。佐々木七段が意表の一手損角換わりを採用すると、増田七段は冷静に対応。攻勢に出た佐々木七段に対してじっくり力を溜めると、桂得を活かしてペースを握った。一度流れを掴んだ増田七段は、佐々木七段の粘りを断ち切るように着実にポイントを積み重ねて勝利。2期連続、自力で代表権をつかみ取った。
この結果、東京代表はファン投票で選ばれた羽生善治九段(53)、渡辺明九段(39)、永瀬拓矢九段(31)の3人に加えて、予選Aブロック突破の青嶋未来六段(28)、Bブロックから野月浩貴八段(50)、そしてCブロックから増田七段が加わった。
なお、関西代表はファン投票から藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)、豊島将之九段(33)、菅井竜也八段(31)と予選突破の山崎隆之八段(42)、稲葉陽八段(35)、久保利明九段(48)に決定している。両軍は12月下旬に開催される東西対抗戦で激突する。
◆SUNTORY 将棋オールスター 東西対抗戦2023 ファン投票による選出(東西各3人)、予選(東西各3人)、決勝戦(東西各6人)によって構成される。12月下旬に開催予定の決勝では、個人戦と団体戦のポイント数で優勝チームを決定。対局は全て持ち時間なし、初手から1手30秒未満で行われる。先手・後手は振り駒で決める。
(ABEMA/将棋チャンネルより)