大相撲十一月場所>◇初日◇12日◇福岡・福岡国際センター

 ついに九州場所が幕を開けた。一人横綱の照ノ富士(伊勢ヶ濱)、大関経験者で東前頭筆頭・朝乃山(高砂)、若手のホープである十両六枚目・伯桜鵬(宮城野)が初日から休場するという寂しいニュースが出ている中、1年納めの場所で存在感を示すのはどの力士なのかーー。

 注目すべきは、自身3度目の綱取りに挑む大関・貴景勝(常盤山)だろう。先場所11勝4敗で4度目の優勝を飾った貴景勝。前頭八枚目・熱海富士(伊勢ヶ濱)との優勝決定戦では注文相撲を取って波紋を呼んだが、今場所でハイレベルの優勝を決めれば横綱昇進の可能性が出てくる。

 迎えた初日で、貴景勝は小結・北勝富士(八角)を押し出しで下し、順調な滑り出しを切った。ABEMAで解説を務めていた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「相撲として良い相撲でしたが、北勝富士は当たれてないですね」と指摘。立ち合いのタイミングについても言及していたが、取り直しは行われなかった。

 大関・霧島(陸奥)は“曲者”前頭筆頭・宇良(木瀬)に何もさせず寄り倒し。大関・豊昇龍(立浪)も、前頭二枚目・正代(時津風)相手に一方的な相撲を見せ、突き出しで下した。豊昇龍の取組を受け、花田氏は「先場所のように肩に力が入ったような動きじゃない。体が動いている」「今場所、良いんじゃないですか」と期待していた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)

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