青笹氏は当時について「現場に遭遇したのは、おそらく刺してから20、30秒後。その時は通り魔事件なのか、何なのかは分からなかったが、周りから男女トラブルだと聞いた。加害者の女性が掴まれていて、周囲が安全であることを確認した上で、近づいて処置にあたった」と説明。
救助については「ある男性が止血しながら救急車を要請している状態で、私も加わって救急車とAEDを要請したのだが、なかなか反応がもらえなかった。『あなた、お願いします』と何人かに声をかけたが、若い男女は取り憑かれたかのようにスマホを構えて近づいてくるだけ。異様な光景だった。最終的にある男性が救急車を呼んでくださった。『手伝いましょうか?』と言ってくれる方もいたが、数人だけだった」と振り返る。
また群衆について、「声は届いているはずなのに何も反応しない、変な集団のようだった」とも表現し、「『AEDを持ってきてほしい』という呼びかけに、すぐに反応してほしい。『あなたが持ってきてください』『じゃああなた』という時間がもったいない」と、救助時の緊迫した様子を明かした。
「客とホストっぽい感じが、関わりたくなさを助長した可能性も」


