“レジェンド”羽生善治九段が「初代達人」へ一歩前進 平成の好敵手・深浦康市九段を破り準決勝進出/将棋・達人戦
【映像】羽生九段が準決勝進出を決めた一局

 将棋の立川立飛杯達人戦準々決勝が11月24日に行われ、羽生善治九段(53)が深浦康市九段(51)に99手で勝利し準決勝進出を決めた。

【映像】羽生九段が準決勝進出を決めた一局

 平成を代表する好カードの対戦は、羽生九段が制した。両者にとって公式戦82局目の対戦は、後手の深浦九段は得意の雁木に組むと、羽生九段は矢倉模様に。角交換から本格的な戦いへと突入すると、羽生九段が先に主導権を握ることに成功した。深浦九段は強い闘志を全面に打ち出し、分厚い指し回し対抗。羽生九段は積極的な攻めを見せてリードを奪った。粘りが持ち味の深浦九段だが、羽生九段は断ち切るように後手へ軽快に攻め込み後手は受け無しに。羽生九段が圧巻の攻め将棋を見せ、白星を手にした。

 この結果、羽生九段はベスト4に進出。あす25日に行われる準決勝では、十八世名人資格保持者の森内俊之九段(53)との対戦が決定。“永遠のライバル”と決勝進出をかけて激突する。

 新棋戦・達人戦は、2023年4月1日付で満50歳以上の現役棋士に参加資格が与えられている。第1回の出場者は、東京から32人、関西から18人、シードを含む合計54人が出場。初代「達人」の称号をかけて熱い戦いが繰り広げられている。本戦の持ち時間は各30分、切れたら一手30秒未満。
ABEMA/将棋チャンネルより)

【中継】第1回達人戦立川立飛杯 準々決勝
【中継】第1回達人戦立川立飛杯 準々決勝
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