朝日杯将棋オープン戦二次予選が11月29日に行われ、中村太地八段(35)と佐々木勇気八段(29)が午後2時から対局を開始した。A級在籍者同士による予選決勝を制し、本戦進出を決めるのはどちらか。注目の一戦が始まった。
中村八段は2006年4月に四段昇段。竜王戦4組、順位戦A級(A級:1期)。2011年に勝率一位賞、2012年に敢闘賞と連勝賞、2013年には名局賞を受賞。2017年度の第65期王座戦で羽生善治王座(当時)を3勝1敗で破り、初のタイトルを獲得した。前期はB級1組をわずか1期で駆け抜け、今年度初のA級に昇級を果たした。朝日杯は、2018年度の第12回本戦出場が最高成績。今期は二次予選からの出場で、午前に中村亮介六段(38)に勝利した。
佐々木八段は、2010年10月に四段昇段。竜王戦2組(1組:2期)、順位戦A級(A級:1期)。棋戦優勝は若手棋戦の加古川青流戦で1回。若きころからその才能を高く評価された居飛車党で、「横歩取り勇気流」で2017年度将棋大賞の升田幸三賞を受賞した。2013年度の第7回大会以来10年ぶりとなる本戦トーナメント進出を目指し、午前の1回戦で野月浩貴八段(50)を破った。
これまでの公式戦対戦は全7局で、中村八段の3勝、佐々木八段の4勝。直近の10月19日には順位戦A級4回戦で対戦し、中村八段が白星を飾った。本局を制し、本戦進出を決めるのはどちらか。振り駒の結果、先手は中村八段に決まった。ABEMAではこの対局を終了まで生放送する。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。前年の第16回優勝者は藤井聡太竜王・名人。
(ABEMA/将棋チャンネルより)