朝日杯将棋オープン戦二次予選が11月29日に行われ、佐々木勇気八段(29)が中村太地八段(35)に勝利し、10年ぶり2度目となる本戦トーナメント進出を決めた。
A級所属棋士の激突となったCブロック予選決勝は、振り駒の結果中村八段の先手となった。角換わり早繰り銀の出だしから、佐々木八段は角を攻守の起点にペースを握ると、端攻めから徐々にリードを拡大。中村八段にとっては苦しい時間が続いたものの、決め手を与えない指し回しで反撃の糸口を探った。しかし、佐々木八段は正確な攻めの手を重ねて中村八段を振り切ると、最後は豊富な戦力で寄せ切って白星を手にした。
この結果、二次予選Cブロックからは佐々木八段の予選突破が決定した。四段当時に出場した第7回大会は、本戦トーナメント初戦で敗退。2度目の出場となる今期は、勢いそのままにトーナメントを駆け上がり初優勝を狙いたい。
◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。前年の第16回優勝者は藤井聡太竜王・名人。
(ABEMA/将棋チャンネルより)