絶妙にダークな“大人”具合で大ヒット!アニメ【推しの子】原作者2人のバイタリティと戦略はキャストまで翻弄「ブラックなところだけで終わらない」「グサグサ来る」
【映像】激動の展開続々!【推しの子】シリーズ一覧

 衝撃的な第1話から幕を開け、一気に今年最大の話題作となったアニメ【推しの子】。主要キャラクターの設定と急展開でいきなりファンの心を鷲掴みにすると、その後はアクア(CV:大塚剛央)、ルビー(CV:伊駒ゆりえ)の2人を中心にストーリーが進み、第1期のキービジュアルからは想像もできない内容が、次々と展開された。この物語を生んだのが2人の原作者、赤坂アカと横槍メンゴ。アフレコ時にも顔を出し、打ち合わせも頻繁に重ねたという原作者2人について、大塚・伊駒にインタビューした。

【映像】激動の展開続々!【推しの子】第1期最終話

 【推しの子】の代表的なビジュアルを見れば、瞳に光が映り込んだ伝説のアイドル・アイがかわいらしく、また同じ雰囲気を持つアクアとルビーの2人も笑顔。ポップで明るい作品という印象が強い。もちろんコミカルなギャグ要素もあるが、ストーリーの核となる部分は、主に芸能界を中心にその裏側も描き、かつショッキングな出来事も続く、触れ方によってはハードな作品だ。それだけにキャストとして参加した大塚、伊駒も、原作者の構想力に翻弄されることもしばしばだった。

-アニメ第1期において、漫画「今日は甘口で」の作者と、実写ドラマを演じる俳優との関係を描くシーンがありました。【推しの子】を演じる上で、原作者のお二人との会話などはありましたか。

 大塚剛央(以下、大塚) 赤坂先生とメンゴ先生、特に赤坂先生はアフレコにいらっしゃっていましたし、現場にいらっしゃれない時も(オンラインの)リモートでつながっていたので、一緒に作っているという感覚が結構ありました。しかも、お二人ともすごく気さくな方。なんなら誰よりもおしゃべりしてくださる方々です(笑)。もちろんリスペクトはしていますが、先生方もすごく任せてくださっている感覚があったので、それに応えたいという感覚はありました。

-アフレコ時に原作者がいて緊張することなどありますか。またいてくれてよかったことなどはありますか。

 大塚 アニメ化にあたって先生方のイメージもありますが、アニメの演出もあるので、そのあたりのすり合わせは、僕らよりも監督だったり、音響監督さんだったり、密にやりとりはされていると思います。アクアに関して、1つ言われたのは「結末は知らないでほしい」ということです。「原作のここから先は知らないままとりあえずやってほしい」と。先生方にも、ちょっと狙いややりたいことがあるんだろうと感じました。

 伊駒ゆりえ(以下、伊駒) レギュラー出演させていただいた作品は【推しの子】が初めてなので、とても心強さを感じます。キャラクターだったりお話だったり、誰よりも考えて、誰よりも理解していらっしゃる方が現場にいて、私たちと気さくに話してくださるので、その環境が本当に心強いです。そしてとても魅力的な方じゃないですか!頭の中をずっと見てみたいと思っていますし、本当に尊敬しております。

-大塚さんは、どのあたりで原作を読むのを止められたのですか。

 大塚 コミックスで言うと11巻ぐらいですかね。それを言われてから、あんまり原作を追わないようにしています。それまでに読んだ記憶も一旦リセットしようかなと思っていて。今度お会いした時に、改めて「どこまでなら知っていいですか」と聞いてみたいですね。知っていてほしい情報と、知らないでほしい情報があるみたいなので。それをした結果「これは僕は知っていた方がよかったです」となるかもしれないですが(笑)。もしかしたら「あれ、そんなこと言ったっけ」と言われるかもしれないです。

 伊駒 確かにちょっと言いそうでもありますね(笑)。

ー先の展開を知ることで演技に影響があることを考えられてのことですか。

 大塚 知った上だと何か準備をしちゃうかもしれないとかですね。原作を読んだ時に、なるべくそうならないようにはしようとは思っていますが、より新鮮なものが欲しいところがあるかもしれないです。

 伊駒 (ストーリー上)時空が行ったり来たりしている部分がありますが、ルビーちゃんを形成していった要素は原作の後の方にも出てきますし、そこは読んでいて間違いはないのかなと思っているので、私は読んじゃっています!

 大塚 うん、いいと思うよ(笑)。結末は考えていらっしゃるとおっしゃっていましたが、その間にこうしたい、ああしたいというものが作っている最中に出てくることもあるんでしょうね。

 原作があるアニメにおいて、キャストの多くは原作をしっかり読み込んだ上で、自身の中で役作りをしたり、作品の理解度を深めたりするのが一般的。ところが【推しの子】では、あえて原作に触れないことを求める。このあたりも【推しの子】ならではの戦略だ。

-原作者お二人とのエピソードなどあればお願いします。

 大塚 お話を聞いて思うのは、すごい人脈と取材力です。第1期も、これから始まる第2期もそうですが、一体どこからその情報を得て、どうインスピレーションを得たらそうなるのか。すごくバイタリティに溢れたお二方だと思いますね。赤坂先生は、ご自身の作品が実写化もされているので、そういう人たちと接する中で得られた情報を、作品に落とし込んで、あのいい塩梅でおもしろくするというのが、やっぱりすごいなと思います。

 伊駒 人間を全て知っているんじゃないかというくらい、空間を楽しくしてくださるんです。その、人を惹きつける力によって、様々な方のお話や情報を得て、それが作品に反映されていくんだなあと。役者としても見習いたいところが非常に多いです。原作を読んでいて、この部分では、もしかしたらこういう方面の方に取材していたのかなとか考えることもよくあります。頭の中が気になるー!(笑)

 大塚 たぶん一般企業に務めている方や、芸能界でお仕事をされていない方々は、原作を読んで「ああ、そういうことがあるのか」とか、「えー、本当にそういうことあるの?」というお話が、僕らにしたら「あー、あるある」みたいな。そういう話がいっぱいある。だからこの業界の方も好きな方が多いですね。

 【推しの子】では、それぞれの業界であまり一般的には知られていない暗部をストーリーに組み込んでいる。社会問題になるようなテーマについても触れつつ、それをエンタメ作品の中として落とし込む具合が絶妙だ。単に伝えるだけではなく、その解決の糸口もキャラクターを通じて伝える部分もある。

 大塚 いい塩梅で“黒い”んですよね。ただ黒で終わらない。第1期の黒川あかねも、自ら命を絶とうとしてしまうところでも、きちんと「いけないことはいけない」と伝える、お話の中でしっかりとした狙いや意志があります。(アクアのセリフにある)「大人が守らねえでどうするんだ」とか、しっかりメッセージ性もある。そういうブラックなところだけで終わらないところで、ある種アクアがヒーローに見えることもあるんだと思います。

 斬新かつ刺激的で、部分的にノンフィクションとすら思えるほどのリアリティがあるからこそ、単なるアニメ作品に留まらない。解禁された第2期のティザービジュアルも、見れば見るほど意味ありげなクリエイティブ。第2期ではさらにその世界観を広げてゆく。

(C)赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会

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【推しの子】2期1話
【推しの子】2期1話
7月3日(水) 23:00〜【地上波同時・単独最速】

アニメ『【推しの子】』放送回一覧(動画リンクつき)

話数 サブタイ(タップで動画へ) 見どころ
1 【Mother and Children】 アイの愛、圧巻の作画
2 【三つ目の選択肢】 見事な重曹の舐めっぷり
3 【漫画原作ドラマ】 ワルカッコいいアクア
4 【役者】 『今日あま』作者の涙…
5 【恋愛リアリティーショー】 色々とガチなぴえヨンダンス
6 【エゴサーチ】 眼前で検索ワード読上げの暴挙
7 【バズ】 あかねの壮絶な演技力…
8 【初めて】 アクア、1話で3人オトす
9 【B小町】 本気が過ぎるかなPV
10 【プレッシャー】 ぴえヨンの地声、ガチイケボ
11 【アイドル】 赤子の頃と変わらぬオタ芸
【推しの子】
【推しの子】

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