岡島秀樹氏が12月24日、ABEMAで放送された『ABEMAスポーツタイム』に出演。今季までロサンゼルス・エンゼルスで二刀流で活躍した大谷翔平が投じていたという変化球・スイーパーについて言及した。
この日、番組では大谷の活躍を振り返る形で、今季の“ベストホームラン”や、今季、新たに活用するようになったという変化球・スイーパーなどについて紹介することとなったが、VTRで出演した元MLBの川﨑宗則氏が、今季の“投手・大谷”が見せた新たな進化として、“右打者封じ”に大変有効なスイーパーと呼ばれる変化球を活用していたことを指摘。
それを受け、スタジオでは投手出身の岡島氏にも見解を求めることとなったが、その際に岡島氏は、「スイーパーは、いい球種なんですけど、1番印象にあるのは、WBCで(米代表の)トラウト選手を三振にとったときのあのボールがスイーパーなんです。すごい曲がったでしょ?」と、今年3月に行われたWBCの決勝、1点リードの9回に抑えのマウンドに臨んだ大谷が、米国代表として出場していたエンゼルスのチームメイト(当時)のマイク・トラウトに対し、フルカウントから“魔球”のように大きく曲がるスイーパーで空振りの三振に仕留めた場面を振り返る形でコメント。
続けて岡島氏は「真っ直ぐ、真っ直ぐ、外のスイーパーで三振にとったんですけど、それだけ右バッターは、真っ直ぐのように見えて、振りにいったときに曲がるんですよ。ベースの45センチ分以上、曲がるんで。やはりバッターは打ち難いボールなんですよね。」と、天才スラッガーとしてその名を轟かせるトラウトでさえも翻弄されたこの魔球の“スゴさ”について、改めて解説することとなった。
また、岡島氏は「投げようと思えば投げられるんですけど、やっぱり大谷選手、途中からちょっと肘を下げて投げてたんですよね。スイーパーって肘を下げた方が投げやすいんですよ。それでバッターが、スイーパーってわかっちゃう。それで大谷選手は途中、真っ直ぐも肘を下げて投げてて、肘に負担かかるんですよね。スイーパー投げるんだなってバッターは狙ってくるんで。それで狙われないように、ほかの球種も投げるときに肘を下げてましたね。それで怪我に繋がるの早くなりますよね。」と、スイーパーを“魔球”としてさらに活用すべく、大谷がスイーパーのフォームに近づける形で、他の球種のボールも肘を下げて投げていたことを指摘。結果として、それが肘の負担を生んでいた可能性についても言及した。
(「ABEMAスポーツタイム」)