“一見の価値あり”な序二段ベテラン力士の「美四股」積み重ねた鍛錬に称賛の声

＜大相撲一月場所＞◇中日◇21日◇東京・両国国技館

　序二段十八枚目・美登桜（八角）と、序二段十五枚目・颯雅（二子山）の取組では、美登桜の一直線に足がピンと伸びる美しい四股に注目が集まった。

　31歳・美登桜の初土俵は平成二十年（2008年）三月場所で、最高位は幕下四十枚目。身長180センチ、体重130.2キロ。長きにわたる鍛錬、日々の稽古の積み重ねで美しい四股を可能としたのだろう。取組前の四股の場面になると、ゆっくりと4秒ほど、足が上空へと一直線に伸び、視聴者は「美登桜の四股ええやーん」といった称賛の声をコメント欄に寄せていた。

　迎えた取組では、20歳・颯雅の突き押しの攻めに、なすすべなく土俵を割り、颯雅は2勝目、美登桜は3敗目を喫した。一方で、相撲において基礎トレーニングと言えば四股だ。30歳を過ぎてもなお現役でいられるのは、鍛錬の結果。美登桜が繰り出す美しい四股は、ベテラン力士のこれまでの足跡をどこか感じられる一コマだった。（ABEMA／大相撲チャンネル）