【WRC】ラリー・モンテカルロ(1月25日・日本時間26日/デイ1)
世界最高峰のモータースポーツ、世界ラリー選手権(WRC)が今年も開幕。2024年は全13戦で行われ、その第1戦となる伝統の『ラリー・モンテカルロ』がスタートした。
競技初日のSS(スペシャル・ステージ)で、早速、日本人で唯一トップカテゴリー(ラリー1クラス)に参戦する勝田貴元が、見事なドーナツターンを決め、現地の観客だけでなく、日本のファンも盛り上げた。
南フランスの山岳地帯で行われたナイトステージのSS1で、暗く狭いターマック(舗装路)のコースをドリフトしながら爆走するGRヤリス。これを操る勝田はタイトなヘアピンカーブを見事なドーナツターンを決めながら駆け抜けていくのだった。
勇猛果敢な走りは、観覧している沿道のギャラリーたちをドッと沸かせており、WRマシンの排気音の合間から勝田を称える歓声や口笛が聞かれている。勝田はデイ1を終えて総合6位につけた。
今年は新たにブラックに塗装されたGRヤリス(ラリー1 ハイブリッド)で話題を集めているトヨタだが、2年連続でドライバーズタイトルを獲得してきたカッレ・ロバンペラが今季は限定参戦に。昨年ランキング2位のエルフィン・エバンス選手がトヨタの新たなエースとなった。
そして、繰り上がる形で映えあるトヨタのセカンドドライバーとなったのが勝田だ。今年もトヨタはチームタイトルであるマニュファクチャラーズチャンピンを狙う大本命であり、責任は重大だが、初優勝を狙えるポジションを与えられたなかで、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか。期待が一層高まったシーンだった。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)