将棋の藤井聡太王将(竜王、名人、王位、叡王、王座、棋王、棋聖、21)に菅井竜也八段(31)が挑戦する「囲碁将棋チャンネル 第73期ALSOK杯王将戦七番勝負」は1月27日、島根県大田市の「国民宿舎さんべ荘」で第3局1日目の対局を行い、菅井八段が45手目を封じて指し掛けとした。あす28日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
藤井王将が防衛に王手をかけるか、菅井八段が反撃を開始するか。注目の第3局は、挑戦者の先手で「向かい飛車」が志向された。両者の対戦でこの戦型となるのは初。やや意表の出だしとあり、藤井王将は慎重に相手の出方を伺っていた。互いに美濃囲いを選ぶと、菅井八段は7筋に飛車を寄せて攻撃開始。藤井王将も応じて激しい戦いへと展開した。
午後6時に立会人の福崎文吾九段(64)が封じ手の定刻となったことを告げると、手番の菅井八段は2分間の少考の後、封じる意志を示して指し掛けとした。封じ手の45手目の考慮時間は26分。
攻めと受け、自在の組み立てから居飛車に有力な手が複数見込まれており、封じ手の時点では藤井王将がややペースを握っていると見られている。藤井王将がさらにリードを押し広げるのか、菅井八段が巻き返すのか。第2局2日目は、28日午前9時頃に再開が予定されてれている。持ち時間は各8時間の2日制。
【封じ手時点での残り持ち時間】
▲菅井竜也八段 3時間50分(消費4時間10分)
△藤井聡太王将 4時間31分(消費3時間29分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)