【WRC】ラリー・モンテカルロ（1月26日／デイ2）
25日（日本時間26日）、2024年の世界ラリー選手権（WRC）の開幕戦『ラリー・モンテカルロ』がスタート。26日のデイ2は、南フランスの山岳地帯を走るコースで、3つのコースを2回ずつ走行し、合計6つのSSでタイムを競う。
今季からフル参戦し、昨年以上に多くの注目を集める日本人ドライバー・勝田貴元選手が操るマットブラックのGRヤリスは、朝一番のSS3でコースアウトを喫し、大きくタイムロスすることになった。
デイ1のナイトステージは例年と違い雪がなかったものの、デイ2朝一番のステージとなるSS3のコースには、まだ沿道に雪が残っている。当然ながら路面凍結箇所もあったが、前日6位だった勝田は上位との差を詰めるべく果敢にアタック。
2つ連続した右コーナーでアイスバーンに乗って車体を滑らせてしまい、立て直そうとするも、コース左側の雪の中へ車体を半分落としてしまう。自力での脱出は不可能になったGRヤリスだったが、ここで反応を見せたのがコース外に陣取っていたギャラリーたち。すぐに勝田のマシンに駆け寄ると、一同で力を合わせて後方からマシンを押してくれたのだ。
このような観客のムーブはWRCではよく見られる光景だが、他ジャンルのレースではなかなか見られない、微笑ましくもあり、ラリーファンのアツさを感じさせるシーンでもあった。この時、勝田自身も「もっと押してくれ！」と言わんばかりに、運転席から周囲に対してジェスチャーで猛アピールしていたのも印象的であった。
結局、コース復帰してなんとかステージをフィニッシュしたものの。このスタックで5分ほど時間をロス。一時は順位を19位まで順位を落としてしまったものの、同日のその後のSSでは攻めの走りをみせ、デイ2が終わったところで12位まで順位を上げた。
（ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』／(C)WRC）
