【WRC】第2戦 ラリー・スウェーデン(2月15日〜18日)
世界ラリー選手権(WRC)の『ラリー・スウェーデン』は、4日間で合計18のSS(スペシャル・ステージ)を舞台に、トヨタ、ヒョンデ、フォードの各ワークスチームが鎬を削るなか、下位クラスのシュコダを駆る22歳の伏兵が躍動した。
総合優勝は、ヒョンデのエサペッカ・ラッピ。2位はトヨタのエルフィン・エバンス、3位はフォードのアドリアン・フルモーのトップクラス3選手だったが、驚くべきことに総合5位から9位までをWRCのセカンドカテゴリーである『ラリー2』のマシンが獲得。デイ2の大雪で、ラリー1のマシンが複数台リタイアし、出走順の早いマシンは深い雪の中を走らねばならないなどの条件も影響した。
特にシュコダ所属のオリバー・ソルベルグは、若干22歳ながら母国スウェーデンで無類の輝きを放った。デイ2を終えた時点では、ラッピ、勝田貴元(どちらもラリー1)に次ぐ総合3位につけ、4日間の全競技日程でもなんと総合5位、ラリー2クラスでは優勝を果たした。
『ラリー・スウェーデン』は、シーズン唯一のフルスノーラリーで、雪が降り積もったステージのところどころに凍結路面も見えるトリッキーなコンディションで知られる。ここでひと際輝いたオリバーは、かつてスバルでWRCを席巻し、2003年のチャンピオンに輝いたペター・ソルベルグの息子。
解説のピエール北川氏が、オリバーのサラブレットたる所以や、喋り方が父親そっくりであること、なにより走りが父親譲りで豪快である様などに言及すると、ファンからも「親父に似て口開けながらドライブするねw」「レベチやな」「別格じゃない?」「はやすぎた」「なめらかすぎる」「スバルブルーまた見たいな」「スバルも三菱もラリーに戻ってこないかね」などのコメントが数多く寄せられた。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)