【WRC】第2戦 ラリー・スウェーデン(2月15日〜18日)
フルスノー路面の滑りやすいコースで競われた『ラリー・スウェーデン』で、ヒョンデのオィット・タナックが、200km/hに迫ろうかという“超高速走法”を見せつけた。
ヒョンデに所属するタナックは、2019年のWRC王者で、2023年の『ラリー・スウェーデン』も制したトップドライバー。しかし、今大会は、デイ2でスノーバンク(雪の壁)に車体を激突させデイリタイアとなり、同日の終了時点で総合54位と苦戦していた。
デイ3の舞台は、サービスパーク西から北側へと展開する全7本のSS(スペシャル・ステージ)で、総走行距離125.96キロと4日間の競技日程で最長。うちSS13は、最も西側に位置し、長いストレートと緩やかな高速コーナーが連続する平均速度の高いステージとなっている。
このSS13『サースジョリデン』では、タナックが1番手でスタート。雪に埋もれた路面や、時折見えるアイスバーンに物おじすることなく、圧倒的な加速力を見せつけた。そして、長いストレートでは、192km/hに到達するかというトップスピードから、コーナー手前で華麗にブレーキング。そのまま軽やかにドリフトしつつコーナーを抜けていく姿が見られた。
最終的にはこのSS14で6位のタイムを叩き出したが、走行後のインタビューでは、「風が強かったが、とにかくスピードを出しました。楽しむことなんてできませんでしたよ(笑)」と発言。タナックの大胆な走りは、視聴者からも支持され、「すげえw」「何キロでコーナリングしとるんよw」「こわあ」「ハイスピード」「ベタ踏みやん」「日本の高速道路より速い」などのコメントを集めている。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)