【WRC】第2戦 ラリー・スウェーデン（2月15日〜18日）
シーズン中唯一のフルスノーとなった世界最高峰のラリーで、雪煙を上げながらWRカーが疾走。なかでも大会3日目にフォードのミュンスターが見せた豪快な走りは強烈な印象を残した。
スウェーデン北部ウーオメーのサービスパークを中心としたステージでタイムを競ったデイ3。3日目で雪にも慣れてきたのか、各マシンとも攻めの走りを展開する。その結果、見事にタイムを縮めるドライバーもいれば、SS（スペシャル・ステージ）10での勝田貴元のように、クラッシュして残念ながらリタイアしてしまう選手もいた。
フォード（Mスポーツ・フォードWRT）に所属するグレゴワール・ミュンスターは、雪深い森林の間を駆け抜けるSS13を疾走。この平均速度の高いステージでも、グリップを失うことを恐れることなくグングン加速していったが、ストレート直後の鋭角な右コーナーで減速しきれず、アウト側のスノーバンク（雪の壁）に激突！
運よくここではマシンを壊すことなく、すぐにそのまま走り始めたが、森林が開けた左コーナーでも恐れることなく攻めのドリフトを敢行！ すると今度は、コースを跨ぐように設置されたコーナー立ち上がりのゲートにボディを接触してしまう。マシンのパーツがふき飛んでしまったにもかかわらず、ミュンスターはその後もアクセルを緩めずに走り続けてフィニッシュするのだった。
このミュンスターが駆る『フォード・プーマ・ラリー1』の豪快な走りに対して、視聴者からも「なんか飛んでった」「計量化」「ゲートがこわれたんじゃないの」「ミニ四駆かよ」「ゲートターン」「フォーミュラよりおもろいw」など多数の反響があがったシーンだった。
（ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』／(C)WRC）
