【MLB・スプリングトレーニング】レッズ5-4ドジャース(2月29日・日本時間3月1日/グッドイヤー)
まだそんなに騒ぐなよ…とでも言いたげな、颯爽たるホームランだった。ドジャースのベッツが「1番・セカンド」でスタメン出場すると、6回の第3打席にレフト越えへ豪快な2ラン。真ん中やや内寄りのストレートに対して、うまく肘を畳んでボールを芯で捉えた。MVP経験もあるスタープレーヤーだけに、まだ開幕前の試合で大騒ぎということもないが、完璧な一発を打った後のベッツは、実にクールだった。
【映像】これが憧れる理由!ベッツ、豪快アーチにもクールな素振り
ベッツは2018年にMVPと首位打者のタイトルを獲得。昨年も152試合に出場し、打率.307、キャリアハイの39本塁打、107打点と打ちまくりチームのナ・リーグ西地区優勝に貢献した。毎シーズン100勝を目指すような常勝軍団で、ベッツの目指すところはもちろんポストシーズン進出ではなく、その先にあるワールドチャンピオン。今シーズンはエンゼルスから大谷翔平が加入したこともあり、ベッツ・大谷・フリーマンという3人のMVP選手が揃う超強力打線により、早くも世界一の最有力候補とも呼ばれている。
MVPトリオの中で、この試合に出場したのはベッツだけだったが、6回に飛び出した一発だけでも「今年も打ちそう」という印象はばっちり植え付けた。カウント2-1から真ん中やや内寄りに食い込むように入ってきたストレートを、全く詰まることなく肘を畳んで芯でインパクト。理想的な角度で飛び出した打球は、レフトフェンスを楽に越える2ランとなった。
ベッツと言えば、昨年春に行われたWBCの決勝を前に大谷が「憧れるのをやめましょう」といったアメリカ代表選手の一人。それだけベッツは走攻守揃ったユーティリティプレーヤーだが、やはり野球の華であるホームランシーンは格別。敵地で行われた試合だったが、スタンドからは敵味方関係なくファンから大きな声援が飛んでいた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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