華やかな大国の後宮を舞台に、薬屋の少女が活躍するアニメ「薬屋のひとりごと（くすりやのひとりごと）」の放送が2023年10月から始まりました。
原作は小説投稿サイト「小説家になろう」にて日向夏氏が連載している同名の小説を、自身の手で加筆・修正し出版した作品です。小学館とスクウェア・エニックスからそれぞれ漫画化されているほか、小説版のイラストを手掛けるしのとうこさんによる画集も発売されました。2023年3月時点でシリーズ累計発行部数3300万部を超える人気作となっています。
この記事では、アニメ「薬屋のひとりごと」に登場する白鈴（ぱいりん）について解説します。白鈴は、主人公の猫猫（まおまお）が育った花街の売れっ子妓女で、猫猫を幼いころからかわいがっている女性です。
目次
- 白鈴が登場する人気アニメ「薬屋のひとりごと」とは
- 「薬屋のひとりごと」白鈴の基本情報！声優や誕生日などのプロフィール
- 緑青館の三姫とは？白鈴はアイドル的人気の妓女
- 白鈴の好みは？腕っぷしの強い男性が大好き！
- 白鈴の結婚はどうなる!?李白は身請けできるのか？
- アニメ「薬屋のひとりごと」白鈴のまとめ
白鈴が登場する人気アニメ「薬屋のひとりごと」とは
物語の舞台は、ある大国の後宮です。花街で暮らしていた猫猫が人さらいに遭い、後宮に売り飛ばされたところから話は始まります。薬師として働いていた猫猫は毒と薬にしか興味がなく、目立たないように年季明けを待ちながら下女として働いていました。しかし、帝の御子が次々と病気になっていることを聞いた猫猫は、その原因に気づいて匿名で知らせたことから、美形の宦官・壬氏（じんし）の目に留まります。
それがきっかけとなり、猫猫は壬氏によって帝の寵姫の毒見係に抜擢。さらに、壬氏や周囲の貴人たちから、次々とやっかいな頼まれごとをされるようになります。面倒だと感じながらも、好奇心旺盛な猫猫は、持ち前の薬の知識と深い洞察力を使い、女たちの噂と陰謀が渦巻く後宮で事件を解決していきます。
「薬屋のひとりごと」白鈴の基本情報！声優や誕生日などのプロフィール
白鈴は、花街にある高級妓楼「緑青館（ろくしょうかん）」の妓女で、「三姫（さんき）」と呼ばれる売れっ子妓女の一人です。いつも優しく笑っている白鈴は、三姫のほかの妓女たちや楼主のやり手婆とともに、幼少期から猫猫をかわいがってくれていた姉貴分的な存在でした。猫猫の紹介で緑青館に通うことになった武官の李白（りはく）は、後に身請けを望むほど白鈴に惚れてしまいます。
白鈴の基本情報【プロフィール】
白鈴の年齢や誕生日などは明らかになっていませんが、白鈴は三姫の最年長で、猫猫が生まれる前から緑青館にいました。それなりの年齢のはずですが、容姿は若々しく、まだまだ現役の妓女として高級妓楼でもトップクラスの人気を誇っています。
顔立ちが整っているだけでなく、胸も大きく妖艶な体つきをしているのが白鈴の特徴です。はだけた着物を着て、どこか気だるげにしていることが多く、自由恋愛を愛する男好きでもあります。
白鈴の基本情報【声優】
白鈴の声を演じるのは、小清水亜美（こしみず あみ）さんです。ほかの代表作としては「スイートプリキュア♪」北条響／キュアメロディ役、「リコリス・リコイル」中原ミズキ役などがあります。
小清水さんは、12歳のときに「劇団若草」へ入団し、女優として活動していました。声優としては、2003年に「明日のナージャ」の主演でデビュー。「コードギアス 反逆のルルーシュ」の紅月カレン役にて、第1回声優アワードのサブキャラクター女優賞を受賞した実績もあります。
緑青館の三姫とは？白鈴はアイドル的人気の妓女
緑青館は、都の花街にある老舗の妓楼です。中級から最上級の妓女を取りそろえていて、そのなかでも特に売れっ子の上級妓女三人は「三姫」と呼ばれています。知性的で姉御肌の梅梅（めいめい）、四書五経を暗記する才女の女華（じょか）、そして妖艶な白鈴の3人が緑青館の三姫で、普通なら一目見ることもかなわないアイドル的人気を誇っています。
そもそも花街の中でも緑青館は「一晩で一年の銀が尽く」とまで言われる高級な妓楼です。基本的に「一見さんお断り」としていて、高級官僚でも簡単には行けません。白鈴はその中でも別格の上級妓女で、一緒にお茶を飲むだけで銀百枚、夜伽（よとぎ）に至れば銀三百枚はかかります。
アニメ第7話にて、猫猫は里帰りまでに後宮で働いた給金の半分をやり手婆に渡していますが、「お茶くらいなら…まけてくんない？」と言っていることから、これは銀百に満たないくらいの額だと思われます。また、原作小説ではこのシーンで「上級妓女なら一晩いい夢を見てお釣りがくるはずだった」と書かれていることから、普通の高級妓女なら夜伽であっても銀百枚に満たない額が相場であることがわかります。
一方で、白鈴とはお茶を飲むにも足りない金額であり、夜伽の銀三百枚となると普通の妓女の3倍以上。白鈴の妓女としての価値の高さがうかがえます。
白鈴は母親代わり？猫猫との関係
猫猫は三姫のことを「小姐（ねえちゃん）」と呼びます。しかし、猫猫を育てたという意味では、姉よりも母親に近い存在です。とくに白鈴は、出産経験こそないものの、母乳が出る特殊な体質だったことから、猫猫は白鈴の乳を貰って育ちました。当時の白鈴は禿を卒業したばかりの年頃で、猫猫は幼いころその腕に抱かれて眠っていたことを覚えています。そんな猫猫いわく、白鈴は色欲の強い女性である一方、母性も持ち合わせているとのことです。
白鈴の好みは？腕っぷしの強い男性が大好き！
白鈴の男性の好みは、体格の良い、たくましい男性です。アニメ第12話では、緑青館の妓女を呼んで役人や官僚を集めた宴席が開かれ、白鈴はたくさんの男性が待つ会場をながめて舌なめずりをしていました。猫猫いわく、白鈴は「色欲魔」。欲求不満になると妓楼の男衆だけでなく、他の妓女にまで手を伸ばすほどです。
第7話で猫猫が李白を初めて緑青館に連れて行ったときには、やり手婆が白鈴を呼んだのを見て「腕の筋肉に自信はありますか？」と李白に聞きました。やり手婆も体格の良い李白を見て「あの腕っぷしで白鈴が何もしないわけないだろ」と言っています。白鈴の好みを知っている猫猫とやり手婆は、白鈴に会わせる前から、体格だけで白鈴が李白を気に入るとわかっていたのです。
実際、白鈴とはお茶を飲むにも足らない程度の銀しか払っていないにも関わらず、李白は3日間も白鈴と過ごします。第8話で猫猫の里帰りが終わるころには、李白は白鈴にメロメロになっていました。
▶見事だったやり手婆の采配 7話
▶宴席での白鈴＆三姫たち 12話
白鈴の結婚はどうなる!?李白は身請けできるのか？
妓女は妓楼に借金があることが多く、結婚する場合は身請けという形で男性が借金を返済します。そして、その妓女がこの先も妓楼で稼ぐはずだった金額に色をつけ、さらに倍にしたほどの金額を、身請け先の男性が支払う必要があります。
白鈴は猫猫が生まれる前から緑青館にいながら、現役で三姫として活躍している稼ぎ頭です。とうに年季は明けていて、緑青館に借金があるわけではありません。とはいえ、今後も多くの客を取り大金を稼ぐことが見込めるので、身請け金は決して安くはなりません。白鈴を身請けするためには銀一万枚は用意したいところであると、猫猫は目算しています。
年の給金が銀千枚ほどの李白にとって、銀一万枚はすぐに用意することが難しい金額です。しかし、白鈴の身請け先の条件としては、色欲魔の白鈴が欲求不満にならない相手であることも重要です。現在の身請け候補として考えられるのは、古い馴染客である交易商の大旦那か、三十路すぎの上級役人ですが、白鈴の好みによっては李白が身請けできる可能性もあります。
緑青館のやり手婆も、いつまでも三姫頼みの現状は良くないと考えていて、そろそろ白鈴の行き先を決めたいという思いもあるようです。現在の身請け候補として考えられるのは、古い馴染客である交易商の大旦那か、三十路すぎの上級役人ですが、白鈴の好みによっては李白が身請けできる可能性もあります。一方、白鈴を無理に身請けさせなくても、気が向いたら客を取りつつ、緑青館の管理を任せるという選択肢もあるのではと、猫猫は思案しています。
アニメ「薬屋のひとりごと」白鈴のまとめ
アニメ「薬屋のひとりごと」に登場する白鈴は、緑青館の「三姫」のひとりとして登場する高級妓女です。男好きでたくましい男性に目がない白鈴ですが、猫猫を育ててくれた親代わりのような存在でもあります。
この先白鈴は結婚するのか、白鈴に惚れている李白は身請けできるのかなど、白鈴の身の振り方なども予想しながら、アニメを楽しんでみてはいかがでしょうか。
（C）日向夏・イマジカインフォス／「薬屋のひとりごと」製作委員会
アニメ『薬屋のひとりごと』放送回一覧（動画リンクつき）
| 話数 | サブタイトル（タップで動画へ） | 見どころ |
|---|---|---|
| 1 | 猫猫 | 猫猫の正義感が幼子を救う |
| 2 | 無愛想な薬師 | 媚薬の出来はバッチリ!? |
| 3 | 幽霊騒動 | 奇行の裏の真実に気づく猫猫 |
| 4 | 恫喝 | ガチギレ猫猫のマジビンタ！ |
| 5 | 暗躍 | そばかすを落とした猫猫の顔 |
| 6 | 園遊会 | 「これ、毒です」猫猫が本領発揮 |
| 7 | 里帰り | 高順の前で素が出てしまう壬氏 |
| 8 | 麦稈 | 「一夜の対価」に壬氏、硬直 |
| 9 | 自殺か他殺か | 猫猫の死生観、壬氏の懊悩 |
| 10 | 蜂蜜 | 変態に追い詰められる猫猫 |
| 11 | 二つを一つに | 阿多妃の過去が明らかに |
| 12 | 宦官と妓女 | 猫猫、指先だけならお触りOK |
| 13 | 外廷勤務 | 官女とのドロドロバトル |
| 14 | 新しい淑妃 | 「女の園の秘術」を教授 |
| 15 | 膾 | 曲者な軍師・羅漢が来た！ |
| 16 | 鉛 | 鍵の開かないタンスの謎 |
| 17 | 街歩き | 妓女の価値を下げる方法 |
| 18 | 羅漢 | 猫猫と羅漢の関係が明らかに |
| 19 | 偶然か必然か | 命を守るため、猫猫が走る |
| 20 | 曼荼羅華 | 壬氏が飲む薬の効果 |
| 21 | 身請け作戦 | 隙あらば嫉妬する壬氏 |
| 22 | 青い薔薇 | 羅漢の目に映る人々 |
| 23 | 鳳仙花と片喰 | 妓女・鳳仙と羅漢の悲恋 |
| 24 | 壬氏と猫猫 | 壬氏の頭突きを食らう猫猫 |
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