【MLB・スプリングトレーニング】ドジャース8-5カブス(3月2日・日本時間3月3日/キャメルバックランチ)
「アメリカよ、これが今永先生だ」。メジャー初の実戦マウンドで2回1/3、特大弾を含む被安打3で3失点ながらアウト7つのうち5つが三振。カブス今永昇太投手の成績だ。場外に消えようかいうホームランを打たれたかと思えば、気持ちいいほど三振を取っていく。見るほどにクセになる今永の魅力が垣間見えた試合だった。
横浜DeNAで8年間プレーし、64勝50敗、防御率3.18という成績を残した今永。2023年のWBCで3試合に登板し、決勝のアメリカ戦でも先発し好投したことが、昨オフのポスティングシステムによる移籍で、大型契約を手にするきっかけになったことだろう。初のメジャーでのキャンプを順調に過ごし、いよいよやってきた初の実戦マウンド。1回は2020年MVPにも輝いたフリーマンから空振り三振を奪うなど、上々のスタートを切った。
ところが、ここから別の今永「らしさ」も顔をのぞかせた。ライト前ヒット、セカンド内野安打と連打を浴びた後、23歳の若手選手ページズに、真ん中やや内寄りに入ったストレートを振り抜かれ、打球はレフトスタンド最上部へ。打たれた瞬間、今永も「しまった」というような表情で振り返るほどだった。
それでも、これで終わらないのも今永っぽいところ。次の打者から降板するまで4者連続三振と、貫禄たっぷり。本塁打を含む3連打さえなければ、今頃はメジャー中で今永の名前が一躍有名になっていたことだろう。ファンをやきもきさせるあたりも「今永先生」ならでは。シーズンが終わるあたりには、カブスのファンもこの試合展開がくせになっているかもしれない。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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