【カーネクスト侍ジャパンシリーズ】欧州代表0-2日本(3月7日/京セラドーム大阪)
 井端監督率いる野球日本代表「侍ジャパン」が強化試合で欧州代表と対戦し、投手6人での完璧なリレーで継投ながら完全試合達成。昨日の初戦に続き連勝を飾った。
【映像】先発・金丸、キレキレ変化球で奪三振ショー
 
 試合が動いたのは2回。5番田村俊介外野手(広島)がサードのエラーで二塁まで進むと、7番中野拓夢内野手(阪神)が四球を選んで出塁し1死一、三塁のチャンスを迎える。ここでこの日先発マスクの山本祐大捕手(DeNA)がセンターへの犠牲フライを放ち日本が1点を先制した。
 
 日本の先発は今秋ドラフトの目玉の1人と言われる左腕、金丸夢斗投手(関西大学)。金丸は先頭打者から2者連続で空振り三振を奪うと、その後もストレート、変化球ともに冴え渡り2回を無安打4奪三振という圧巻の侍ジャパンデビューを飾る。
 
 2番手はこちらも大学生ながら侍ジャパンに選出された中村優斗投手(愛知工業大学)。最速157キロ右腕は初球から155キロを計測すると、11球中7球がストレート、しかもすべて155キロ以上という圧倒的な投球で1回を完璧に抑えた。
 
 3番手の松山晋也投手(中日)、4番手渡辺翔太投手(楽天)も完全投球でつなぎ、5番手隅田知一郎投手(西武)は3者連続三振と格の違いを見せつける。6番手は種市篤暉投手(ロッテ)が残り2回をピシャリ。打線は8回にエラー絡みで1点を追加すると、結局日本は投手6人の継投で欧州打線をパーフェクトに抑える完璧リレーを演じ、2夜連続でのシャットアウト勝利を収めた。
 試合後にインタビューを受けた井端監督は「先発の大学生、金丸投手がいい流れを作ってくれました。プロの選手も緊張して、その後登板して、非常に見ていて見応えがありました」と先発・金丸を評価。完全試合リレーが達成されたことには「出ていくピッチャーが意識して投げていた。国際試合でいい経験ができた、今後に活きると思います」と語っていた。打線は2得点に終わり「欧州代表の動くボールに苦戦した。国際試合はこういうことがあるので、点は取れる時に取らないとこういう展開になる」と反省点も口にしていた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)