Mリーグ機構は、「大和証券Mリーグ2023-24」3月8日の第1試合に出場する4選手を発表した。今夜出場の4チームはレギュラーシーズンが残り12試合。特にセミファイナルシリーズ進出のボーダーライン付近にいるチームにとっては1日、1試合たりとも心の休まるタイミングはないだろう。今夜は6位・TEAM雷電と8位・EX風林火山が直接対決。追い抜くか突き放すか、それとも上位チームの猛攻によって共に沈むか。
TEAM雷電とEX風林火山、ともに昨シーズンはファイナルシリーズまで残ったが、今期はレギュラーシーズン突破が危ぶまれる状況だ。昨日の試合を終えて、TEAM雷電は他力で6位に浮上した格好。7位以下との差もあってないようなものだ。先発の黒沢咲(連盟)は、なかなか「らしさ」溢れる大きなトップがないところ。先日、瀬戸熊直樹(連盟)が9万点超の特大トップを取っただけに、これに続けるか。
リーグ8位から逆転を狙うEX風林火山。トップ1回ですぐに6位が見えるほどの差。一気に混戦を抜け出すのは難しいにしても、大きなトップやデイリーダブルが条件になるような大差をつけられず、最終戦まで食らいつきたいところだ。二階堂瑠美(連盟)は普段、のびのび打たせるほど調子が出るタイプだが、チーム順位を見ながらの戦いにどんな戦略を出してくるかも注目だ。
リーグ4位とセミファイナルシリーズ進出は安泰のKONAMI麻雀格闘倶楽部だが、その先の戦いを見据える上で、5位の渋谷ABEMASとの差が詰まっているのは気持ちがよくない。先発・高宮まり(連盟)も、個人ポイントはじりじりと後退。3ケタマイナスも見えてきた。下位チームが必死に前に出てくる中、カウンターパンチのようなアガリが繰り出せるか。
赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)は、歴代最高スコアを叩き出し、ここ数年の鬱憤を一気に晴らしたようなシーズン。個人スコアも3ケタプラスとなり、チーム状況を考えればさらに欲張って上を目指してもいいところ。アガり出したら止まらない、敵の戦意を喪失させるようなラッシュがまた出れば、1試合で+100ポイントの再現も十分起こりうる。
【3月8日第1試合】
赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(最高位戦)個人10位 +116.3
EX風林火山・二階堂瑠美(連盟)個人23位 ▲59.1
KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)個人28位 ▲91.5
TEAM雷電・黒沢咲(連盟)個人29位 ▲117.3
【3月7日終了時点での成績】
1位 U-NEXT Pirates +526.6(86/96)
2位 赤坂ドリブンズ +403.5(84/96)
3位 KADOKAWAサクラナイツ +263.8(84/96)
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +119.4(82/96)
5位 渋谷ABEMAS +99.4(86/96)
6位 TEAM雷電 ▲307.7(84/96)
7位 BEAST Japanext ▲331.2(86/96)
8位 EX風林火山 ▲340.4(84/96)
9位 セガサミーフェニックス ▲433.4(84/96)
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
(ABEMA/麻雀チャンネルより)