【スーパーフォーミュラ】第1戦(決勝・3月10日/鈴鹿サーキット)
日本最速を競うレースの開幕戦で幻の国産スポーツカーが“躍動”。レーシングドライバーも賞賛した驚きの速さで重責を全うした。
決勝レースがスタートした直後の2周目、KONDO RACINGの小高一斗とITOCHU ENEX TEAM IMPULの国本雄資がS字コーナーで接触。両車リタイアとなり、セーフティカーが導入された。
開幕戦の鈴鹿サーキットは、気温10℃前後と路面が冷え切っているコンディション。通常であれば、クラッシュ車両の回収や隊列が整うまでセーフティカーのペースで走り続けると、タイヤが冷えてしまい、再スタート時にタイヤがグリップしにくく難しいコンディションになるところだが、今回出動したセーフティカーはハイペースで周回を重ねた。
3番手からスタートして、オープニングラップで1位までジャンプアップしたTEAM MUGENの野尻智紀は、このセーフティカーの走りを絶賛。「(ペースが)速いから助かる。180km/hちょっと、いいね。これくらいで毎回お願いしたいくらい」と無線でコメントを寄せていた。
鈴鹿サーキットは、ホンダのお膝元のサーキット。セーフティカーには、現在では販売を終了しているホンダのフラッグシップのスポーツカー『NSX』が使用されている。
実はサーキットにより、さまざまなメーカー・車種のセーフティカーが導入されている(編注:昨年はスポーツランドSUGOで使用されたトヨタ スープラなども話題となった)。どんなモデルがあるのかチェックしてみるのも面白いかもしれない。
(ABEMA『スーパーフォーミュラ2024』/(C)JRP)