ドジャース大谷翔平投手が、スプリングトレーニング(オープン戦)から絶好調だ。打率.500、2本塁打でOPSは1.486と、ファンからは3月20日からの開幕まで残しておいてという願いが出るほど打ちまくっている。今季は右肘手術の影響もあり打者に専念していることが好結果につながっているという見方もある。今のところ何の不安も感じさせない大谷だが、長いシーズンを先取りして見ると30球団でもトップクラスにタフな「移動距離」が待っている。
メジャー全30球団の移動距離を見てみると、東海岸のチームより西海岸のチームの方が長い。大谷が昨年まで所属していたエンゼルスは2022年が7万857キロで全体3位、2023年が7万703キロで全体5位だった。昨秋に手術、約1カ月の間欠場するまで、ほぼフル出場していた大谷だけに、この移動距離も疲労蓄積の要因だったことだろう。
今年からドジャースに移籍したが、またも長距離移動が待っていた。ドジャースは今季7万9052キロで全体2位。昨年より約8000キロも伸びた。地球1周、約4万キロのため、地球を約2周することになる。これは3月20、21日に韓国で行われるパドレスとの2連戦の影響が大きく、ロサンゼルスから韓国までは片道で約9600キロあり、フライト時間は約11時間だ。これを除けば残りは約6万キロ。これでもまだ東海岸の各チームよりは、かなり長い。
エンゼルスではチーム事情、さらに本人の希望もある、ほぼ全てチームに帯同し出場し続けたが、ドジャースは大谷1人が休んでも有り余る戦力で勝利できる余裕がある常勝軍団。異例の開幕で、いきなり韓国-ロスの往復という出だしになるが、ここでの疲労をうまく取り除き、ポストシーズンが待つ11月まで走り抜けられるか。大谷の「休みどころ」にも注目されるシーズンだ。
(データ協力:データスタジアム)
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