今年のメジャーリーグはドジャース対29球団！？MLBジャーナリストのAKI猪瀬氏が、開幕前から今年の世界一を決めるワールドシリーズについて大予想。大谷翔平、山本由伸といった超一流選手を補強したドジャースの有り余る戦力について、ドジャースをどこのチームが止めるのかという展開を予想した。
ドジャースは戦力の充実ぶりがすさまじい。豊富な資金力、収益力により各球団から次々と有力選手を獲得。もはやナ・リーグ西地区で100勝、地区優勝は当たり前といった雰囲気で、いかにポストシーズンを勝ち抜き、フルタイムのシーズンではしばらく遠ざかっているワールドチャンピオンになるか、だけが目標になっている。
大谷は10年総額7億ドル、山本も12年総額3億2500万ドルという、どちらもメジャーの歴史に残る超大型契約を結んで入団。打者陣だけでも大谷の前後にベッツ、フリーマンといったMVP経験者が揃い、投手陣でも昨季レイズで10勝を挙げたグラスノーのほか、ドジャース一筋の大エース・カーショウも夏以降に故障から復帰すると見られている。これまでの実績だけ並べてみても、ドジャースをワールドチャンピオン候補の筆頭にする人の方が多いだろう。
長年メジャーを見てきたAKI猪瀬氏も「LAD VS 29」とし、「このぐらいドジャースの戦力は充実している。他の29球団、どこがドジャースを止めるのか」と解説。大谷にはポストシーズンでの大活躍を期待し「ワールドシリーズのMVPは松井秀喜さんが最初で最後」と、ヤンキースに所属していた松井秀喜以来となる、ワールドシリーズでのMVP獲得も夢見ていた。
ただ、豊富な資金で集めたチームがいつも勝ち抜けるわけでもない。昨季、大量に選手を獲得しつつポストシーズンすら逃したパドレスのフロントに取材したAKI猪瀬氏は「一番金をかけて選手を集めたのがパドレスだったが、2勝足りなくてポストシーズンに出られなかった。今年は俺たちがドジャースを食う番」と話していたと紹介。ドジャースは大谷を含め、選手たちが巨額の契約に見合う成績を残せるかどうか。どのチームからもライバル視されるだけに、周囲のイメージよりもタフなシーズンになりそうだ。
（ABEMA「FAN FUN MLB」）
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