【スーパーフォーミュラ】第1戦(決勝・3月10日/鈴鹿サーキット)
今季も勝負強さは健在。日本最速を競うレースで通算2回チャンピオンのベテランが抜群のスタートを決め、1コーナーで一気に首位浮上。実質的に1位の座を譲り渡すことなく、見事な優勝を飾った。このロケットスタートに、解説も「加速が凄いですね!」と思わずコメントするひと幕があった。
2021年、2022年のスーパーフォーミュラでチャンピオンを獲得しているTEAM MUGENの野尻智紀。2023年は、肺気胸を患った影響で第4戦を欠場したこともあり、残念ながらチャンピオンは逃したものの、最終戦までチャンピオン争いを繰り広げる強さをみせた。迎えた今季開幕戦、百戦錬磨の野尻は予選こそ3位となったものの、抜群のスタートを決めて首位浮上したシーンに注目が集まった。
優勝後のインタビューでは、「いえーい!今日一番速いでーす!」と、昨年のチャンピオン宮田莉朋の言葉をアレンジして叫ぶと、「莉朋くんが大変そうなんで……『莉朋くん頑張れよ!』って言いたかったんで、ちょっとやりたいなと思ってました。山本選手も完全復活の兆しが見えたレースだったので、今後のレースがかなり難しいものになりそうだなという雰囲気を感じています」と、現在F2に参戦している宮田や昨年の大クラッシュから復帰した山本尚貴を労った。
「たくさんの方々が応援にきてくださった姿を見て、なんとか頑張ってやろうという気持ちになりました。最高のスタートを切れました。今年のモータースポーツもみんなで楽しんでいきましょう!」という野尻の言葉には、観客も大いに盛り上がった。
(ABEMA『スーパーフォーミュラ2024』/(C)JRP)