【MLB・スプリングトレーニング】ドジャース1−8マリナーズ(3月13日・日本時間14日/グレンデール)
MLB・スプリングトレーニング、ロサンゼルス・ドジャース対シアトル・マリナーズの一戦で、ドジャース山本由伸が登板。マリナーズ打線から7三振を奪い、上々の立ち上がりを見せた一方で、直球を狙い打たれる場面があったことから、ネット上の野球ファンの間で、様々な憶測を呼んでいる。
韓国での開幕カードに向けて弾みをつけておきたいこの一戦、無論、山本は初回からエンジン全開。1番クロフォードに対しては外角低めの直球で見逃し三振を奪うと、2番ロドリゲスに対しては、キレの良いカーブで空振り三振に。そして3番・ポランコに対しては、早々にカウント1-2に追い込んだ上で、伝家の宝刀・スプリットで空振り三振に。スプリングトレーニングとはいえ、自身にとっても重要な意味を持つ一戦でのマウンドを、これ以上ない形でスタートさせることとなった。
山本は続く2回にも、先頭の4番カーバーをカーブで三塁へのファウルフライに打ち取ると、続く5番ハニガーに対しても、カーブで空振り三振に。6番フランスへは直球が入らずに四球を出すも、7番ロハスに対しては、1-0とからの直球でショートゴロに。そして3回には、8番ランメルをカウント0-2に追い込んだ上で、スプリットで空振り三振。続く9番ザバラはカーブを打たせてレフトフライに。ここで先頭に還って2巡目、1番・クロフォードには、初球を狙い打たれる形でレフト前ヒットを許すも、2番のロドリゲスに対しては初球からカーブで入ってレフトフライに切ってとった。この時点で山本の投球は37球。うち24球がストライクと、前回までの登板と比較しても、思ったコースに投げられていることが見受けられる内容となっていた。
そんな序盤の好調ぶりから一転、4回のマウンドで山本は、突如として連打に見舞われることとなる。先頭の3番ポランコに直球を打たれて走者を出すと、続く4番ガーバー、5番ハニガーにも、直球を打たれてライト前ヒットに。“3者連続直球狙いのライト前ヒット”という形での満塁に。バッテリーも直球を狙い打たれていると感じたのか、6番フランスに対しては、変化球から入ることに。しかし、これをフランスが捉えてセンター前への2点タイムリーとなり、まさかの4連打で2点を奪われるという展開になってしまう。
なんとか気を取り直し、打線の援護を待ちたい山本であったが、5回には先頭の1番クロフォードへの初球、またもや直球を狙い打たれレフト前ヒットを許すと、続く2番ロドリゲスの打席でピッチクロック違反に。ここでも直球を狙い打たれてライト前へ。またもや無死一、二塁のピンチを迎えてしまう。これで調子が狂ったのか、3番ポランコに対しては、2球目に暴投。無死二、三塁と走者が進むことに。ポランコは空振り三振を奪ったものの、続く4番ガーバーは初球から積極的に振っていき、レフトへの2タイムリーに。5番ハニガーはストレートで辛うじてショートゴロに打ち取るも、ここで指揮官がマウンドへと向かい、山本は無念の降板となった。
そのため、こうした山本の投球を見たネット上の野球ファンからは「エグいな」「アンチが騒ぎそうだな」「途中からキッチリ直球狙いに変わったよな」「日シリのときの阪神打線みたいな感じ」「やっぱりメジャーはすげえ」「自分ならストレート狙いって落合も言うてた」「いやいや、まだ開幕してへんのやから大丈夫や」「来週にはキッチリ仕上がっとると思うで」「山本くん、今日のことは忘れて、韓国でデビュー戦初勝利頼むで!」「いつもだんだん調子上がってくるから…」「オープン戦であれこれ言いすぎ」といった様々な反響が巻き起こることとなった。
NPBでプレーした昨季は山本にとって直球が、自身の投球を組み立てる軸となっていることは言うに及ばずである。しかし今回、その直球を、マリナーズの各打者に狙い打たれていた場面があったことは、山本がMLBでの投球を考える上で、大きな収穫であったといえるだろう。
また、打者目線では、打席での時間が長くなればなるほど、ストレートと多彩な変化球を織り交ぜた山本の投球パターンに翻弄され、凡打となっていることが見て取れる。このパターンに持ち込ませないために、チーム全体として早いカウントから直球を積極的に狙い打っていくことが、“山本攻略”のための方策の一つであるというわけだが、相手チームがこうした戦略をとると分かっていれば、それをさせないための投球ができるのも、日本のエース・山本由伸だ。次回以降の登板に注目したいところだ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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