【MLB】ドジャース 5-4 カージナルス(3月31日・日本時間4月1日/ロサンゼルス)
打球が上がった瞬間、誰もが驚かされたことだろう。ドジャースの大谷翔平投手が「2番・DH」で出場したこの試合の8回裏、代打で登場したマンシー内野手が逆転2ラン本塁打を放ち、一気に試合をひっくり返した。
2点ビハインドで迎えたこの回のドジャースの攻撃。先頭打者のフリーマン内野手がセカンドゴロに打ち取られたが、この日4番に入っていたヘルナンデス外野手はカージナルス、パランテ投手のカーブをすくい上げてソロ本塁打を放ち、1点差に迫った。
一度打ち出すと止まらないのが今季のドジャース打線。続くテーラー内野手は慎重にボールを見極めて四球で出塁すると、一発出れば逆転の局面に。ここで打席に入ったのは前打席、代打でヒットを放っていたマンシーだった。
昨季までのメジャー通算打率は.227ながら、球団歴代10位に入る180本塁打という長打力が魅力のマンシーに対してカージナルスも警戒し、左腕のキング投手にスイッチ。大谷を通算14打席ノーヒットで抑えていることでも知られる左打者キラーの持ち球、シンカーを冷静に見極めるなか、カウント1-1の3球目にはテーラーが二塁への盗塁を成功。一打同点のチャンスを作った。
これに燃えたのか、マンシーはキングが内角に投じたスライダーをフルスイング。打球はドジャー・スタジアムのライトスタンドへと一直線に伸びていく大飛球で、打ったマンシーは本塁打を確信したかのようにベンチにアピールしながらゆっくりと周回し始めた。
その数秒後、マンシーの確信通りにボールはライトスタンドへ飛び込む逆転2ラン本塁打に。この一発でドジャースは逆転に成功。ちなみに打球速度は107マイル(約172キロ)、飛距離は420フィート(128メートル)だった。
この日はベッツ内野手、大谷、フリーマンの「MVPトリオ」併せて大谷の1安打のみと今一つだったにも関わらず、これだけの爆発力を見せた。この恐怖のドジャース打線に対し視聴者は「これがドジャース」「強すぎるだろw」「鬼畜打線」「なおド!」と大喜びの様子だった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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