3月30日に京セラドーム大阪で行われたオリックス・バファローズ対福岡ソフトバンクホークスの一戦で、最速162km/hの剛速球を投げ込み、衝撃のデビューを果たしたオリックスの新助っ投・マチャドの剛腕ぶりが野球ファンの間で話題となっている。
2-0、オリックス2点のリードで迎えたこの試合の8回表、2番手・小木田敦也の後を受けてマウンドに上ったマチャドは、まずこの回先頭の8番・甲斐拓也を最速160km/hのストレートで追い込み、最後は151km/hのチェンジアップで三振に。続く9番・牧原大成にはライト前ヒットを許したものの、1番・周東佑京に対しては、ストレート・チェンジアップ・ストレートの組み立てで3球三振に。そして2番・今宮健太の代打・中村晃へは、ストレート・ツーシーム・ストレートの組み立てで3球三振に。奪ったアウトのすべてが三振という、圧巻デビューとなったことから、ネット上の野球ファンからは「なんやすげえなマチャドwww」「スラッガーかと思ったら豪腕リリーフかよwww」「160km/h超えとかロマンそのものやんけ」「やっぱ後ろに剛速球系がいるのはデカい」「今年もリリーフは磐石や」といった様々な反響が相次いだ。
そんなマチャドについて野球解説者の里崎智也氏は、4月5日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)に出演した際に、まずマチャドの武器の1つであるチェンジアップについて「低めにしっかりと落ちればという感じですけど、半速球なんで、甘めに来るとストレートが速い分、タイミングが逆にストレートに振り遅れてる分、チェンジアップがちょうど合っちゃった…みたいなパターンもあるんですよ」「チェンジアップだけ見て151km/hって言ったらすごいですけど」と、ストレートとの微妙な急速差ゆえに、振り遅れのタイミングで、逆にジャストミートとなる危険性があると指摘。その上で里崎氏は、リードする側の森友哉らオリックス捕手陣に対して「キャッチャーの仕事は、この160km/hのストレートに、振り遅れてるのか、振り遅れてないのかを見なきゃいけないんですよ。バッターのスイングがもともとチェンジアップのスピードだったら、ちょうど当たっちゃうんで」「これ、キャッチャー森の仕事もめっちゃ重要なんです」と、打者のスイングを森らオリックス捕手陣が見極め、マチャドをリードすることが、活躍の鍵となると語った。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)