【WRC】第3戦 サファリ・ラリー・ケニア(3月28日~31日)
世界最高峰のWRC(世界ラリー選手権)、「サファリ・ラリー・ケニア」はアフリカ大陸の東側、ケニアのサバンナがバトルの舞台ということで、過酷な環境によって多くのマシンにアクシデントが続出した。
悠然と広がる大自然や生きたままの動物たちがコース脇に見られるサファリラリー。基本的にはひらけた大地で見晴らしもよく、直線路も多いSS(スペシャル・ステージ)で構成されているのだが、場所によっては石や岩が路面に転がっていたり、グリップ力が低下するなど、いかにもアクシデントが起きそうなシーンも多々見受けられる。
そんななかヒョンデチーム(ヒョンデ・シェル・モービス WRT)のティエリー・ヌービルが岩場へマシンをヒットさせてしまう。コースはほぼストレートだったが、バンプ(路面のデコボコ)でマシンが跳ねた後、着地の際にマシンの右後方あたりをコース右の岩場に接触。停車した後のマシンをカメラが捉えると、なんと残酷にも右リアタイヤがバースト。さらにその周囲のフェンダーからリアバンパーあたりまで走行中に吹っ飛んでしまったのか、半壊状態となっていた。
最終的に、デイ2を4位で終えたティエリー・ヌービル。同日、オィット・タナックやエサペッカ・ラッピもアクシデントに見舞われ、それぞれ16位、21位に沈むなど、どうにもこうにもうまくいかなかったヒョンデチームだが、翌日デイ3からの巻き返しに期待だ。
なお、衝撃のタイヤバーストシーンを観た視聴者からは、サファリ・ラリーの過酷さを感じ入ったのか、「あの接触でこんなボロボロになるのか」、「やっちゃったねぇ」、「これぞラリーて感じ」といった戦々恐々としたコメントが集まっている。
(ABEMA『WRC 世界ラリー選手権 2024』/(C)WRC)