将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)に豊島将之九段(33)が挑戦する第82期名人戦七番勝負は4月10日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で第1局1日目の対局を行い、後手の豊島九段が40手目を封じて指し掛けとした。あす11日午前9時頃に封じ手を開封し、対局が再開される。
歴史と伝統を誇る名人戦七番勝負が開幕。今期のシリーズでは、連覇を目指す藤井名人と5期ぶりの復位を狙う豊島九段の対決となった。振り駒の結果、先手は藤井名人に。後手の豊島九段は用意の作戦か、実戦例の少ない力戦形の出だしとなった。構想力の問われる将棋とあり、藤井名人も慎重に対応。序盤に1時間29分を投入するなど、一手一手深く読み進めている。
午後6時30分、立会人の青野照市九段(71)が封じ手の定刻となったことを告げると、手番の豊島九段は襟元を直した後、すぐに「封じます」と発声し指し掛けとした。豊島九段が40手目に使った時間は40分。
封じ手の局面での形勢、持ち時間に大きな差はなく、ほぼ互角。難解な中盤戦を抜け出し先にペースを握るのはどちらか、対局2日目の戦いからも目が名離せない。第1局2日目は、11日午前9時頃に再開が予定されてれている。持ち時間は各9時間の2日制。
【封じ手時点での残り持ち時間】
藤井聡太名人 5時間11分(消費3時間49分)
豊島将之九段 4時間19分(消費4時間41分)
(ABEMA/将棋チャンネルより)