一時は不調であると指摘されていたものの、その後、急速に調子を上げたロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平。そんな大谷の“現在の状態”について、元MLBの野球解説者・川﨑宗則氏が言及した。
4月7日に放送された『ABEMAスポーツタイム』では、開幕から41打席目にして今季初アーチを放ち、その後の4月6日に行われたシカゴ・カブス戦では2試合連続アーチを放つなど、急速に状態を上げている印象のある大谷について特集。その中で、今季第1号が出る“前”と出た“後”の打撃の違いについて訊ねられた川﨑氏は、大谷がもともとスロースターターである上に、韓国で行われたサンディエゴ・パドレス戦で対戦したダルビッシュ有の投球にヒントを得た他球団の投手たちが、こぞって“落ちる球”を投げ始めたことで、状態を上げることに苦労したと指摘。
そうした状況の中で大谷は、ポイントの変更など、日々、様々な調整を行い続けながらゆっくりと状態を上げていき、それが結実する形で、前述41打席目の今季1号へと繋がったのだという。また、その際に苦手としていた“落ちる球”であるナックルをホームランにする形になったことが、大谷の軌道修正がある程度できている証拠であると川﨑氏は解説した。
その上で川﨑氏は、今季第1号ホームランの場面について振り返る形で、「1号ホームランは、ちょっと外めの球。これですね。この速い、96、97マイルかな。速い球をこの(右中間)方向ではなくて、センターからレフト。レフト方向。引っ張るんじゃなくてセンターの方向へと行けばですね、いよいよ本来の大谷選手の、逆方向に打つ(打撃になる)。そして緩やかな球は、ああやって“コン”って引っ張る。っていうふうになってくると、いよいよ投げるピッチャーが、“桜が咲いてきたなぁ、翔平の…”となるわけですよ。」と、大谷の調子を桜の開花になぞらえる形で解説。
続けて川﨑氏は「(現在の大谷は)つぼみですよ。つぼみなんですよ、まだ。なので、これは僕からしたら、いい傾向です。むしろいいんです、今のスイングで。いきなり桜が冬から咲いたらどうですか。ビックリしますよ。今はつぼみでいいんですよ。」と、まだ大谷の調子は“つぼみ”の状態ではあるものの、それは当然のことであるとし、「5月はもう、お花見ゆっくりできるんじゃないですか。ドジャースファンは。満開に桜が咲くでしょう」と、“5月の完全復調”を予言する形でコメントする形となった。
(ABEMA『ABEMAスポーツタイム』)