【写真・画像】ノンフィクションライター 石戸諭氏「もし水原容疑者がメジャーに賭け、大谷選手の調子を流していたらさらに深刻だった」「アメリカの検察はスピードも情報公開の姿勢もまるで違う」 1枚目
【映像】もし水原容疑者がメジャーに賭けていたら…
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 大谷翔平選手の元通訳・水原一平容疑者が大谷選手の口座から24億5000万円以上を不正送金したとして、アメリカ連邦検察は銀行詐欺の罪で訴追したと発表した。

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 アメリカ連邦検察の発表に対し、ノンフィクションライターの石戸諭氏は「1番大きな点は『本当に水原容疑者が巨額のお金を動かすことができたのか』という誰もが抱いた疑問に一定の回答が出たことだ。とはいえ、当初言われた6億8000万円からおよそ4倍の24.5億円以上となった衝撃も大きかった」と述べた。

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 石戸氏は今回の事件で注目したポイントを三つ挙げた。

 一つ目のポイントは「水原容疑者がメジャーリーグに賭けていた可能性が薄いと判明したこと」だ。

 「水原容疑者はエンゼルス、ドジャースに所属し、大谷選手のプライベートにもかかわる専属通訳だった。あれだけ近くにいた水原容疑者がチームの内部事情、大谷選手のコンディションなどといったインサイダーしか知りえない情報を流す、あるいは賭博の対象にしていればMLBを揺るがすような大スキャンダルに発展していた。もしインサイダー情報が流れていたら当然だが水原容疑者は永久追放の可能性、さらに見抜けなかった球団側の責任も問われる。調査も厳しくなり、事態は一段と重くなっていただろう」

 二つ目のポイントは「捜査のスピード感」だ。

 「違法賭博の発覚から約3週間でここまで捜査を進展させたスピードと、疑問に答えようとする情報公開の姿勢には驚いた。大谷選手と水原容疑者の携帯でのやり取りを専門家も入れて分析して賭博との関係がなかったことを示し、水原容疑者による口座へのアクセスした経緯も細かく明らかにした。日本の場合だと、社会的に注目される事案でも逮捕や起訴の時点で『まだ捜査中です』『公判で明らかにする』などと警察、検察は明らかにしない傾向が強いが、アメリカの捜査当局は『こういう証拠を基に訴追したが、水原容疑者は推定無罪だ』と自分たちのシナリオの多くを明らかにした。大谷選手側からみれば、捜査当局の姿勢が一連の問題を収束させる上で非常に重要な役割を果たすことになった」

 三つ目は「チーム大谷の再構築」だ。

 「今回の事件を振り返れば、彼らは初手でESPNに水原容疑者の単独インタビューを許し、一連の疑惑をさらに大きくしてしまった。情報の出し方にも不手際があり、水原容疑者による多額の不正な送金を許してしまった“チーム大谷”は、大谷選手自身の手で再構築する必要がある。また大谷選手は会見を開き、あの時点で語れる内容を自らの言葉で最大限語ったことで疑いを晴らそうとした。これは効果的だった。在米ジャーナリストから、これまで大谷選手がメディアの前で多くを語らなかったことで『大谷は何を考えているかわからないと思われている』という声を聞いた。疑惑が膨らんだ遠因がここにある。今後、どのような体制を作るのかも会見で語ってほしい」
(『ABEMAヒルズ』より)

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