4月9日(日本時間10日)に米・ミネソタ州ミネアポリスのターゲット・フィールドで行われたミネソタ・ツインズ対ロサンゼルス・ドジャースの一戦で、今季第3号本塁打を放つこととなったドジャース・大谷翔平。
この打席では、開幕後ほどなく不調とされていたことが嘘であるかのような打撃を見せた大谷だが、ここまで放った3本のアーチを振り返ってみると、改めてその調子の上げ方が、異常ともいうべきハイペースであることが覗える。
4月3日(日本時間4日)に行われたサンフランシスコ・ジャイアンツ戦(ドジャー・スタジアム)の第4打席、大谷はボール球に手を出さずに、しっかりとボールを見極めてカウント3-1とすると、ジャイアンツ3番手ロジャーズが投じた5球目、大谷は外角高めへと投じられた変化球をしっかりと捉えて打ち返し、打球は右中間スタンドへ一直線。
これが嬉しい今季初本塁打となったが、その際、打たれたロジャーズは、大谷と“左対左”の対戦であったにもかかわらず、初球から投げ難そうな様子を見せており、その後、大谷に追い込まれた形で甘い球を投げた形となったことが印象的な一打となった。また、この日の大谷は、初回の第1打席こそ空振り三振に倒れたものの、3回に迎えた第2打席で内野安打となると、続く第3打席では“着弾未遂”のレフトフライに。1試合の中で柔軟に打撃を調整し、急速に状態を上げていることが垣間見れた。
続いて第2号は、4月5日(日本時間6日)のシカゴ・カブス戦(リグリーフィールド)。大谷は、2-6、ドジャース4点のビハインドで迎えた5回表、無死一塁となった場面で、カブス先発のカイル・ヘンドリックスが投じた初球、真ん中やや低めの変化球を捉えると、そのまま右手1本で運ぶようにスイング。打球はすぐさまライト方向へと高々と舞い上がり、そのままゆったりと伸び続けると、ほどなくライトのポール際へ。なお、この一打でスタンドまで運ぶこととなった初球の低めの変化球は、開幕してまだほどない頃に、調子のなかなか上らない大谷に対して、各チームの投手が多投していた球であり、当時はそれをヒットにすることができなかった大谷であったが、この日はその球を“切れずに”スタンドまで運ぶことができた点も、大谷の調子の上向きぶりと、調整能力の高さを覗わせることとなった。
そして第3号は、4月9日に行われたミネソタ・ツインズ戦(ターゲット・フィールド)。大谷は3-2と、ドジャース1点のリードに変わった7回表・2死走者なしの場面で打席に立つと、カウント2-1からの4球目、真ん中やや高めの変化球を振り抜き、左方向へと高く打ちあがる一打に。一見、高く上りすぎたかに見えたこの打球、ツインズのレフトも後退するなど、着弾するか否かがギリギリまでわからなかったが、結局、そのままスタンド最前列に着弾。“滞空時間の長い逆方向弾”としてすぐさま野球ファンの間で話題となった。調子が上らなかった時期には、左方向への飛球は、もっと浅いレフトフライに終わる場面が目立ち、調子が上向きつつあったなかで放った第1号・第2号も、右方向へのアーチとなっていた大谷だが、この打席では見事、レフト方向へ。
MLBでのプレー経験がある野球解説者の川﨑宗則氏は、4月7日にABEMAで放送された『ABEMAスポーツタイム』の中で、第1号本塁打を振り返る形で、「センターからレフト。レフト方向。引っ張るんじゃなくてセンターの方向へと行けばですね、いよいよ本来の大谷選手の、逆方向に打つ(打撃になる)」と語っていたが、そうした意味でいえば、コースや球種によるとはいえ、左方向への長打は、さらに大谷の調子が上向いていることを示しているといえそうだ。
なお、こうした大谷のホームランが見せる“状態の変化”に、ネット上の野球ファンからは「やっぱり調子を上げてきたな…」「フォーム変えたからアカンとか言うてたアンチは何だったやw」「それにしても、途中から急に左への打球が伸びるようになったよな」「ピッチャーが投げづらそうになってきたよな」「右投手の低めの変化球を打ったり見たりできるようになったのはデカい」「「もう量産体制だろ」といった様々な反響が巻き起こっている。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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