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【映像】新チームの構想を語る斎藤慎太郎八段

 将棋界の祭典、早指し団体戦の「ABEMAトーナメント2024」がいよいよ幕を開ける。ファン待望、4月27日のドラフト会議放送を前に、全11名のリーダー棋士が今期のチーム構想語った。4度目のリーダーを務める斎藤慎太郎八段(30)は、「共通点」が指名のポイントとなるようだ。どんな仲間を指名するのか、共通点とは何を指しているのか、期待は高まるばかりだ。

【映像】新チームの構想を語る斎藤慎太郎八段

 前回大会は、同門の黒田尭之五段と同じ関西所属の冨田誠也五段を指名し、ベスト8の成績を残したチーム斎藤。各試合で3連勝した場合には、オーダースーツをプレゼントするという“ご褒美”作戦も話題を呼んだ。本戦2回戦で藤井聡太竜王・名人(王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖)率いるチーム藤井に敗れたが、「後輩2人の成長を期待していましたが、2人とも勝ち越しで終わったというところで、私の狙いとしては十分でした」と満足気に振り返った。

 団体戦として5度目の開催となる今期、斎藤八段は4度目のリーダーを務める。優しい語り口や朗らかな笑顔が印象的な斎藤八段だが、チーム運営の面でも「メンバーにプレッシャーががかからないように、良い雰囲気で戦うことを目指している」ということを明かした。今大会ではどんな表情を見せてくれるのだろうか。

 今期のチーム構想には、「今までにない統一感。共通点がある棋士」を掲げているという。今大会では羽生善治九段(53)、佐藤康光九段(54)ら過去にリーダーを経験しているベテラン強豪や、伸び盛りの若手棋士など注目メンバーは枚挙にいとまがない。多数の競合も予想されているが、斎藤八段は「私は一本釣り。(ドラフト会議は)“傍観”になるかもしれません」とニヤリと笑う。

 出身地、所属、世代、棋風、経歴…。斎藤八段が描く統一感、共通点とはどんなポイントになるのだろうか。「今までも選ぼうと思っていましたが、これまでは他のコンセプトだったので選べなかった方、です。自分との共通点がしっかりある方を選ぼうと思っています」とメンバー選出に強い意志を示した。

 これまでの最高成績は第5回大会の準優勝。4度目のリーダーとして迎える今大会は、もちろん優勝を目標に掲げている。「構想通りのチームになった場合は、特色や今までにないチームカラーを出していきたいです。対局の面と、チームの雰囲気の面と、どちらも楽しんでもらいたいです」。

 優しく強いまなざしの斎藤八段は、どんな共通点を思い浮かべているのだろうか。結成された3人が織りなすチームカラーがどんな未来を描くのか、ワクワク感は高まるばかりだ。

◆ABEMAトーナメント2024 第1、2回が個人戦、第3回から団体戦になり今回が7回目の開催。ドラフト会議にリーダー棋士11人が参加し、2人ずつを指名、3人1組のチームを作る。残り1チームは指名漏れした棋士が3つに分かれたトーナメントを実施し、勝ち抜いた3人が「エントリーチーム」として参加、全12チームで行われる。予選リーグは3チームずつ4リーグに分かれ、上位2チームが本戦トーナメントに進出する。試合は全て5本先取の9本勝負で行われ、対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。優勝賞金は1000万円。
ABEMA/将棋チャンネルより)

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