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【映像】激しく揺れる天井カメラ映像と不動の対局者

 将棋藤井聡太名人(竜王、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖、21)に豊島将之九段(33)が挑戦する第82期名人戦七番勝負第2局が4月23・24の両日、千葉県成田市の「成田山 新勝寺」で指され、藤井名人が2勝目を飾った。白熱の終盤戦が行われていた24日の午後8時40分頃、地震が発生。微動だにしない藤井名人の集中力に、ファンは驚きを隠せない様子だった。

【映像】激しく揺れる天井カメラ映像と不動の対局者

 その驚異の集中力に、誰もが驚いた。第2局開始から35時間が過ぎた対局2日目の午後8時40分頃、茨城県北部を震源地とする震度4の地震が発生。対局が行われていた成田市は、震度3を観測した。しかし、盤上はまさに勝負の佳境。一手指すごとに形勢が入れ替わる大激戦が繰り広げられていた。

 盤面を映し出すカメラが大きく揺れ出すと、ABEMAの中継に出演していた中川大輔八段は「すごい時に地震が来たな…。」、中村真梨花女流四段も「盤が揺れているので読みづらいですね」とモニターをのぞき込んで対局者を心配。カメラは補強の上設置されているが、わずかな音でさえ対局の妨げとなる可能性があるため、両者の激戦を見守っていたファンにも緊張が走った。

 豊島九段はちらっと天井を見上げるなど、周囲の様子に一瞬目を向けたものの、手番の藤井名人は深い前傾姿勢で“盤上没我”。「揺れたなと感じた時はありましたが、それほど大きな揺れではなかったので対局には支障ないのかなと思いました」と全く動じることなく盤に集中していた。

 互いの体力、気力を振り絞った消耗戦の極限状態で発生したまさかのハプニング。対局室に大きな影響はなかったとはいえ不動の様子に、視聴者からは「地震どころじゃない対局者」「聡太動じねぇ、すげぇ」「対局者動じず」「二人とも地震気付いてない?」「微動だにしない」「集中力がすごいな」など様々な反響が寄せられていた。

 対局はその後、大接戦を藤井名人が抜け出し勝利。シリーズ成績を2勝0敗とした。しかし、開幕から2戦とも「どちらも中盤でミスが出てしまっている」とし、表情は固いまま。「そこ(中盤)を改善していかないといけない。本局をしっかり振り返って第3局で良い内容の将棋が指せるように頑張りたいと思います」と次戦を見据えた。

 第3局は5月8・9日、東京都大田区の「羽田空港第1ターミナル」で行われる。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

【映像】不動の対局者…地震発生の瞬間
【映像】不動の対局者…地震発生の瞬間
【映像】藤井名人VS豊島九段 白熱の大激戦となった名人戦第2局ハイライト
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