将棋の藤井聡太叡王(竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖、21)に伊藤匠七段(21)が挑戦する第9期叡王戦五番勝負第3局が5月2日、愛知県名古屋市の「名古屋東急ホテル」で始まった。シリーズ成績は両者1勝1敗。注目の一戦を制し、タイトルに迫るのはどちらか。本局の先手は藤井叡王。
4月7日に愛知県名古屋市内で行われた開幕局は、藤井叡王の先手で両者得意の角換わりの出だしに。伊藤七段のペースで終盤戦に突入したが、藤井叡王は技を駆使してバランスを保ち、ぎりぎりの接戦の中で正確な手を重ねた藤井叡王が切れ味鋭く迫って勝利。防衛に向けて好スタートを切った。
続く第2局は、4月20日に加賀片山津温泉の「アパリゾート佳水郷」が舞台。後手番の藤井叡王がやや変化球とも言える3三金型角換わりを採用したが、一進一退の攻防の仲で伊藤七段がペースを握ることに成功。伊藤七段が冷静に押し切って、待望のタイトル初勝利を飾った。
これまでの結果、シリーズ成績は互いに1勝1敗のタイに。本局の勝者がタイトルに“王手”をかけることとなる。名人戦七番勝負とのダブルタイトル戦に臨む藤井叡王が貫禄を見せつけるのか、前局の勝利から勢いそのままに伊藤七段が抜け出すのか。大注目の一局となることは間違いない。
持ち時間は各4時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)