【MLB】パドレス4-0ドジャース(5月12日・日本時間13日/サンディエゴ)
38歳ならもうベテラン…という野球界の概念を覆すばかりの好投劇だった。パドレス・ダルビッシュ有投手が今季8度目の先発登板で、7回2安打無失点7奪三振1四球の好投。首の張りで一時離脱した後、3試合連続無失点となり、今季3勝目をあげた。日米通算200勝にあと1勝と迫り、本人も「早く楽になりたい」と笑うが、強力打線にほぼ何もさせなかった投げっぷりには、ファンから「まだバリバリだよな」と、今こそ全盛期というコメントまで集まった。
この日の最速は96.4マイル(約155.1キロ)。これだけ見れば、力強いストレートで押しまくる剛腕投手というイメージだが、実はこのMAXはシンカー(ツーシーム)で記録したもの。しかもダルビッシュはストレートをはじめ球数が多い順にスライダー、シンカー、スイーパー、カットボール、ナックルカーブ、スプリット、カーブと計8球種を投げ分けたと言われている。データサイト上の表示で、どこまで本人が意識して投げ分けたものかは定かではないが、それだけ多彩な変化がある「球が速い変化球投手」である証明だ。
この日7つの三振を奪ったが、球種はナックルカーブ、シンカー、カットボール、ストレート、ストレート、カーブ、スプリット。実に6球種で三振を奪うという、野球ゲームのキャラクターでも扱っているような無双ぶり。持ち球全てがウイニングショットになるというクオリティの高さを裏付けるものでもある。
後輩選手に惜しみなく自分の技術、知識を伝える一方、自ら野球につながるいろいろな知識を貪欲に吸収していく意欲も失わない。今年8月で38歳。果たしてダルビッシュの真の全盛期はいつなのか。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
(C)aflo
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