5月7日にみずほPayPayドーム福岡で行われた福岡ソフトバンクホークス対北海道日本ハムファイターズの一戦で、日本ハム・五十幡亮汰の“ストライク返球”が、野球ファンの間で話題となっている。
1-1の同点で迎えたこの試合の12回裏・ソフトバンクの攻撃、無死満塁の場面で、ソフトバンクは周東佑京を代打に送ることに。周東はカウント1-0からの2球目、外寄りのストレートを振りぬき、レフト方向へと舞い上がる飛球に。犠牲フライには充分な飛距離とあって、代走で出ていた三塁走者の緒方理貢はすかさずタッチアップ。俊足を飛ばして生還を試みたものの、レフトの五十幡は、捕球前から“刺す気満々”の動きを見せ、周東のフライを捕ると、すかさず本塁目掛けて矢のようなバックホーム。その伸びのある返球は本塁直前でワンバウンドし、そのままキャッチャー・伏見寅威のミットへ。素早く伏見がタッチし、微妙なタイミングとなったが、緒方のヘッドスライディングがわずかに早く、判定はセーフ。あまりに際どいタイミングであったことから、リプレー検証が行われたものの、結局、判定は変わらず。ソフトバンクが劇的なサヨナラ勝ちを収めることとなった。
5月10日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、改めてこの場面をVTRで紹介することとなったが、その際に野球解説者の里崎智也氏は、「セーフとはいえ最後まで完結するぐらい素晴らしい(五十幡の)送球と、伏見のタッチプレーね。セーフとはいえ、これをしっかりとできることが、素晴らしかったですね。こういったプレーを最後までしっかりとやるのが素晴らしい」と、最後まで試合を諦めず、“刺す気満々”で剛球バックホームを試みた五十幡と、それを受けて絶妙なタッチプレーを行った伏見を称賛する形でコメント。また、ネット上の野球ファンからは「五十幡も伏見も諦めないの泣けるわ」「五十幡の真顔で刺すつもりなの最高すぎるわw」「なんかこういう姿勢が今年の好成績に繋がってる気がするわ」「五十幡は去年悔しい思いしたせいか、今年はプレーできる喜びを全開にしたプレーが多くて泣けるわ」「ソフトバンクは勝って良かったねって思うけど、どっちかっていうとハムの泥臭いプレーが好きかな」といった様々な反響が寄せられている。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)