この笑顔が見られたら、もう心配はいらない。プロ麻雀リーグ「朝日新聞Mリーグ2023-24」ファイナルシリーズ5月13日の第1試合はU-NEXT Pirates・瑞原明奈（最高位戦）がトップを獲得。レギュラーシーズンでは無類の強さを見せるも、なぜかポストシーズンでは勝てない。そんな呪縛を見事に解き放った。
この試合は東家から瑞原、EX風林火山・二階堂亜樹（連盟）、赤坂ドリブンズ・園田賢（最高位戦）、KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎（連盟）の並びで開始。瑞原は東1局、わずか5巡で親リーチ。カン7筒と形は苦しいが、タンヤオと赤がある大チャンスだ。ゆっくりと引き寄せた一発目の牌でツモ。リーチ・一発・ツモ・タンヤオ・赤の1万2000点で大きな先制点を得た。
東2局は西待ちの七対子をテンパイ。派手過ぎる自分の河の事情もあり慎重にダマテンとすると、これが内川からこぼれて七対子・ドラ2の6400点をゲット。これでダントツとなるも、瑞原は攻め続けた。チャンスがあれば即リーチ。自分のアガリで次々にライバルの親を蹴る。南3局は最大の難所、2着目園田の親だ。平和をダマテンに構えると、内川から1000点のロンを決めクリア。南4局は園田のアガリで試合終了となった。
ポストシーズンのトップは2019-2020シーズンのファイナル、6月19日以来。当時は5万点を超える大トップで、その後チームは初優勝を決めている。瑞原はインタビューで「4年ぶりくらい…？お久しぶりでございます」と照れ笑い。続けて「逆連対が続いていてもチームメイトが『内容は良かったよ』といってくれたりとか、監督が使い続けてくれていたことに応えたい思いが強かった」とチームへの感謝を口にした。その後も身振り手振りで試合を振り返り、その表情には好調時の明るさが戻っていた。
苦戦続きのポストシーズン、ファンに心配をかけているという思いもあったはずだ。最後に瑞原はファンへ「皆さん、お待たせしました！なんとかトップを取ることができて、とてもうれしく思っています！」とメッセージ。役満級の笑顔が戻った“あっきーな”にファンからは「おめでとう！」「瑞原さんかわいすぎ！」「アッキーナかわええ！」「大好き！！」と熱烈なエールが寄せられていた。
【第1試合結果】
1着 U-NEXT Pirates・瑞原明奈（最高位戦）4万3400点／＋63.4
2着 赤坂ドリブンズ・園田賢（最高位戦）2万6900点／＋6.9
3着 KADOKAWAサクラナイツ・内川幸太郎（連盟）2万500点／▲19.5
4着 EX風林火山・二階堂亜樹（連盟）9200点／▲50.8
※連盟＝日本プロ麻雀連盟、最高位戦＝最高位戦日本プロ麻雀協会、協会＝日本プロ麻雀協会
◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合（全216試合）を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合（全30試合）を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ（16試合）に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。
（ABEMA／麻雀チャンネルより）
