5月10日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われた北海道日本ハムファイターズ対千葉ロッテマリーンズの一戦で、ロッテ先発の佐々木朗希を攻略した日本ハムの“足を絡めた攻撃”が野球ファンの間で話題となっている。
この日、先発のマウンドに上がった佐々木は、2回裏、2死走者なしの場面で、7番・野村佑希を四球で出すと、その野村が、続く8番・上川畑大悟の打席でスタートを切り、悠々二塁へ。続く3回にはこの回先頭の9番・水野達稀に、初球をライトへと狙い打たれていきなり走者を出すと、この水野が、続く1番・細川凌平の打席でスタート。2回に走った野村と同様に、モーションを盗んで二塁を陥れることとなった。 そして4回裏1死一、三塁の場面では、一塁走者の野村がまたもやスタート。この日2つ目となる二塁への盗塁で、1死二、三塁と、チャンスを広げる走りを見せることに。結局、この日の佐々木はこれら3つの盗塁を許し、5失点(自責点5)。まさに日本ハムの“足を絡めた攻撃”に翻弄され、リズムを狂わされる内容となった。
“令和の怪物”である佐々木を“足を絡めた攻撃”で揺さぶり、黒星をつけた日本ハムの戦い方に、野球解説者のG.G.佐藤氏は。5月17日放送の『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)に出演した際に、「スタート、完全に盗まれてるというか、いいスタート切られてますよね。もしかしたら佐々木投手の癖があったりとか、長く(ボールを)持ったときには牽制がないといったデータがあったりとか。その辺を見て、スタートを切ってますよね」と、佐々木の“癖”や、牽制のタイミングなどが見抜かれており、それを日本ハムが活用している可能性があると指摘。
また、ネット上の野球ファンからは「スタートエグいw」「完璧に塁を盗んでるw 完璧すぎて美しい」「最初の野村があり得ん位にスタート早いww」「ストレート投げたら打たれるし、変化球はゾーンで勝負できない、塁に出したら盗塁されるっていうかなり朗希からしたら厳しい試合だった」「開幕カードの試合もそうだけど、佐々木に対しては足で嫌がらせしたりカットで粘ったりしてメンタル突いてるの徹底してるわ」「球数投げさせて早めに交代させる、狙い通りの試合」「朗希としては、メジャー挑戦する前にモーション盗まれる癖があることが分かってよかったんじゃないかな」「日ハム強いな」「ボディーブローのようにじわじわ効いてたんだろうね」「朗希にベストなピッチングをさせないという攻略法もありなんだな」といった様々な反響が巻き起こっている。
(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)