<大相撲五月場所>◇十二日目◇23日◇東京・両国国技館
五月場所も中盤戦に突入し、優勝争いが白熱してきた。この日、注目の一番はともに3敗(8勝)で2敗の前頭十枚目・湘南乃海(高田川)を追いかける新小結・大の里(二所ノ関)と前頭十六枚目・宝富士(伊勢ケ濱)の取組だ。初場所では23歳の大の里が勝利しているが、37歳の大ベテラン・宝富士も、初賜杯をかけて負けるわけにはいかない重要な一戦だ。
宝富士は、初日から5連勝を飾るなど好調な滑り出し。37歳のベテランながら衰えを見せない。得意の左四つや寄りの技術で相手を翻弄する。一方、大の里は192cm、181kgの巨体から威力のある突き・押しを繰り出す。23歳とは思えぬ活躍で、上位陣を次々と撃破してきた。
しかし、好調だった両力士とも十一日目に苦杯。宝富士は湘南乃海に小手投げで敗れ、大の里は大関・豊昇龍の豪快な下手投げに沈んだ。
初場所では、大の里が宝富士を下しており、ベテラン宝富士にとっては雪辱を期す一番。ベテランの意地か、若さの勢いか。優勝争いに大きな影響を与える取組から目が離せない。(ABEMA/大相撲チャンネル)
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