【MLB】メッツ2-5ドジャース(5月28日・日本時間29日/ニューヨーク)
ドジャース大谷翔平投手が、ダブルヘッダーの第1試合に「2番・DH」で先発出場、5打数無安打2三振とブレーキになると、第2試合はスタメンを外れ、そのまま出場機会がなく今季3度目の欠場となった。第2試合の欠場は試合前、ロバーツ監督が明言していたことでもあり、予定通りのオフだったが、左太もも裏に違和感を持ち、万全ではない大谷がしっかりと休めるのも、豊富な戦力による“包容力”があるからだ。
第1試合、延長10回無死二塁から、決勝打を放ったのはMLB全体でもトップの打率を誇るベッツだ。初球から勢いよく振り抜き、センター前への決勝タイムリー。今季か開幕から打ちまくり、調子がやや落ちたのも短期間。コンスタントに安打を放ち、ドジャースの貴重な得点源になっている。続く大谷があっさり空振り三振に倒れたが、続くフリーマンはライト越えにダメ押しとも言える6号2ラン。ここぞという場面で打つ勝負強さを発揮すると、この試合いいところがなく、ほとんど笑顔もなかった大谷もホッとした微笑みでベンチに戻ってきたヒーローを称えていた。
すると続く第2試合、大谷は予定通りのベンチスタート。出場予定もなく、ベンチで終始リラックスした表情で試合を見守ると、チームは大谷に代わって「2番・DH」に入ったスミスが先制ソロ。ベッツ、フリーマンもそれぞれ2安打を放つなどし、3-0で連勝。前日までに泥沼の5連敗だったが、わずか1日で復調ムードを作り上げた。
昨年までエンゼルスに所属していた大谷は、とにかく試合に出たがった。連戦による疲労の蓄積があっても、ダブルヘッダーで第1試合に投打二刀流で出場、続く第2試合にもDHで出る、ということもあった。本人の強い意向をチームが止められず、また確かに大谷がいるといないでは、戦力がまるで異なり、目標としていたポストシーズン進出など遠い夢と思ったのだろう。
ただ、今年は常勝軍団ドジャースに身を置き、環境がガラリと変わった。前後を打つMVP経験者のベッツ、フリーマンはとにかく頼りになる。大谷のいる・いないに関係なく、試合を大きく左右する一打を放てる選手だ。また下位打線こそ元気はないが、スミスや手オスカー・ヘルナンデスといった勝負強い打者もいる。また故障で離脱中のマンシーも戻ってくれば、さらに分厚い打線に復活する。これだけ役者が揃っているだけに、大谷も無理をする必要がない。また、ドジャース首脳陣による指示は、昨季までほぼ全てのことが大谷任せだったところと異なり、休ませると決めたらちゃんと休ませる。方針は実に明確だ。
どれだけタフと呼ばれる選手でも、適度な休養は必要。大谷に関していえば、グラウンド外で起きた騒動によって、睡眠時間に支障が出た時期があるなど、これまでとはまた違ったストレスも感じてきた。それだけに強豪ドジャースでは、今まで以上に自身のコンディションを整えられる環境が揃っている。
自分が休んでも、何度もチームを地区優勝に導いたベッツ、フリーマンというMVP経験者2人がいる。そこに万全の状態で自分が戻れば、最強になる。そう思えれば、大谷もぐっすりと眠ることができるだろう。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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