【MLB】メッツ 3−10 ドジャース(5月29日・日本時間30日/ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手がメッツ戦に「2番・DH」で2試合ぶりのスタメン出場。第5打席で実に10試合、46打席ぶりとなる14号2ランをレフトスタンドに放った。不振を極めていただけにベースを1周する大谷に笑顔は見られなかったが、ホームで待ち構えていた次打者のフリーマンの姿を確認したときだけは表情を崩し、笑顔でタッチを交わしていた。
試合前の時点で今季最長となる9試合41打席ノーアーチが続いていた大谷。負傷した左太ももの影響か精彩を欠く場面が多く、ここ5試合は22打数3安打の打率.136、打点も内野ゴロによる1打点のみと調子を落としていた。この日も足を気にするような仕草が見られたが、第3打席で8打席ぶり安打となるタイムリーを放つ。そしてドジャースが勝ち越しに成功した8回、2死二塁と追加点のチャンスで5打席目を迎えると、5番手ロペスのアウトコース寄りのシンカーを逆らわずにレフトへ。これがそのままスタンドに飛び込むダメ押し2ランとなった。
10試合46打席ぶりとなる1発に、敵地を訪れたファンから大歓声が沸き起こったが、自身の不振とともにチームも5年ぶり5連敗を喫するなどこのところ不調だったこともあり大谷は表情を緩めない。それでも時折ほっとした様子を見せながらダイヤモンドを周ったが、ホームベース付近でMVPトリオの一角フリーマンが待っているのを見た瞬間、フリーマンに応えたのだろうか、大谷がペコっと頭を下げるシーンがあった。そして“良かったな”とでもいうようにフリーマンが手を差し出すと、大谷もようやく笑顔を見せタッチを交わしていた。
大谷の一発を待ちわびていたのはファンだけではなく、チームメートも同じだったのだろう。これまでもベッツ、大谷、フリーマンのMVPトリオが見せるやり取りが何度も話題になってきたが、この場面でも大谷に笑顔をもたらしたのはこの男だった。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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