アニメ『葬送のフリーレン』名言集！ヒンメルやアウラなどの印象深い名ゼリフまとめ

　2023年9月〜2024年3月まで2クールで放送されたアニメ『葬送のフリーレン（そうそうのフリーレン）』。勇者一行が魔王を倒した後の世界を舞台にしたファンタジー作品です。

【動画】アニメ『葬送のフリーレン』全話リスト

　原作は「週刊少年サンデー」で山田鐘人（やまだ かねひと）氏とアベツカサ氏が連載している漫画。コミックスの累計発行部数は2200万部を突破しています。

　劇中では主人公のフリーレンや勇者ヒンメルをはじめとする様々なキャラクターが名言を残しています。この記事ではアニメ『葬送のフリーレン』の名言・名台詞を話数毎にまとめました。

アニメ『葬送のフリーレン』のあらすじ

　勇者一行は10年に及ぶ冒険の末に魔王を倒して、世界を平和にしました。勇者一行の魔法使いフリーレンは人間ではなくエルフで、人間よりも遥かに長い寿命を持っています。

　魔王討伐後、1000年以上生きているエルフのフリーレンは1人旅に出発します。そして勇者一行が50年振りに再会すると、50年前と変わらない容姿のフリーレンに対して勇者ヒンメルは老いていました。

　その後、勇者ヒンメルが亡くなったことをきっかけに、これまで人を知ろうとしてこなかったことを後悔したフリーレンは、人を知るための旅に出発します。

　テレビアニメの第1話は、日本テレビ系の「金曜ロードショー」で2時間スペシャルで放送されました。TVアニメシリーズの初回が「金曜ロードショー」で放送されたのは史上初です。

ヒンメル「綺麗だ」

■アニメ第1話／コミックス1巻第1話

　魔王討伐から50年後、勇者一行が再び集まって流星群を見に行くことになります。星がよく見える場所は歩いて1週間かかる場所にあり、その場所に向かいながらヒンメルは50年前の冒険を思い出していました。

　流星群がよく見える場所に到着した時にヒンメルは「僕はね、全員が揃うこの日を待ち望んでいたんだ。ありがとうフリーレン。君のおかげで最後にとても楽しい冒険ができた」「綺麗だ」とフリーレンに感謝を伝えます。

ハイター「勇者ヒンメルならそうしました」

■アニメ第2話／コミックス1巻第2話

　戦災孤児で自ら死のうとしていたフェルンを助け、親代わりになったハイター。フリーレンがハイターに「なんでフェルンを救ったの？」と質問すると、ハイターは「勇者ヒンメルならそうしました」と答えました。フリーレンは「じゃあ私も、そうするとするかな」と言い、フェルンを弟子にして自分の冒険に連れていくことを決めます。

　ヒンメルの行動や考え方は、10年間一緒に冒険した勇者一行に大きな影響を与えていて、「勇者ヒンメルならそうした」というセリフは、ヒンメル以外の勇者一行のメンバーがたびたび口にしています。

　アニメ第17話では、ザインがフリーレンにどうして自分に構ってくれるのか理由を聞いた際、フリーレンは「勇者ヒンメルならそうしたってことだよ」と答えました。

　また原作コミックス7巻第67話の回想では、シュタルクがアイゼンにどうして自分を拾ってくれたのかを尋ねる場面があり、アイゼンは「勇者ヒンメルならそうしたからだ」と答えています。

　SNSでは「勇者ヒンメルならそうした」という言葉は「ヒンメル理論」と呼ばれています。

ヒンメル「いつか君に見せてあげたい」

■アニメ第2話／コミックス1巻第3話

　ヒンメルがフリーレンに、故郷に咲いている蒼月草という花が美しいと語る回想シーンがあります。ヒンメルは「いつか君に見せてあげたい」と言って、フリーレンを自分の故郷に連れて行きたい様子でした。

　その時のフリーレンは蒼月草にあまり興味がなかったようで、「そう。機会があればね」とそっけない返事をします。しかし、ヒンメルが死んで26年経ってもフリーレンは蒼月草のことを覚えていて、絶滅したと言われる蒼月草を探し出し、ヒンメルの銅像の周りに魔法で蒼月草を咲かせました。

ヒンメル「撃て」

■アニメ第5話／コミックス2巻第9話

　幻影魔法を使う魔物・幻影鬼（アインザーム）は、死んでしまった大切な人の幻影を見せて誘い込んで人間を捕食しています。以前のフリーレンが幻影魔法で見たのは師匠・フランメでしたが、今回は一緒に冒険をしていた若い頃のヒンメルが現れました。

　フランメの時は聞きなれない命乞いだったため、罪悪感はなかったとのことです。ヒンメルの幻影は自分を「撃て」と伝え、フリーレンも「ヒンメルならそう言う」と言って迷わずにヒンメルの幻影を攻撃しました。

　フリーレンの大切な人がフランメからヒンメルに変わったことが分かり、幻影であってもヒンメルのことを信頼している様子が窺えます。

フェルン「ちっさ」

■アニメ第6話／コミックス2巻第11話

　紅鏡竜（こうきょうりゅう）の巣にあった魔導書には「服が透けて見える魔法」が記されていました。シュタルクが紅鏡竜を倒して魔導書を手に入れ、魔導書を読んだフェルンは「服が透けて見える魔法」を使えるようになります。

　フェルンは「服が透けて見える魔法」を使ってシュタルクの上半身を見てから下半身に視線を向けると「ちっさ」と呟き、シュタルクは「ちっさくねーよ!!」と言い返しました。

ヒンメル「君が未来で一人ぼっちにならないようにするためかな」

■アニメ第7話／コミックス2巻第13話

　フリーレンはヒンメルに、旅先で銅像を作ってもらっている理由を聞きます。ヒンメルは「後世にしっかりと僕のイケメン振りを残しておかないと…」とナルシストな回答をしますが、その後で「一番の理由は、君が未来で一人ぼっちにならないようにするためかな」と伝えます。

　ヒンメルは自分達が死んだ後も長い年月を生きるフリーレンのために、自分達が存在した証を残して、寂しくならないようにするために銅像を作らせていることが分かりました。

リュグナー「葬送のフリーレン。私の嫌いな天才だ」

■アニメ第8話／コミックス2巻第17話

　魔族は長い寿命の中で、ひとつの魔法の研究に生涯を捧げます。断頭台のアウラの配下「首切り役人」のリュグナーは、年月を掛けて探求を積み重ねていく魔法が大好きですが、天才と呼ばれる人物達は積み重ねた美しさがないため嫌いだと語っています。

　フェルンの「人を殺す魔法（ゾルトラーク）」によってダメージを受けたリュグナーは、以前にもこの魔法を受けたことがあり、それがフリーレンの攻撃だったことを思い出します。

　リュグナー曰く、フリーレンは「人を殺す魔法」の研究解析に大きく貢献し、歴史上で最も多くの魔族を葬り去った魔法使いとのことで、「葬送のフリーレン。私の嫌いな天才だ」と発言。フリーレンには「葬送のフリーレン」という二つ名があることが判明しました。

　それまで『葬送のフリーレン』のタイトルの意味は明らかになっていませんでしたが、リュグナーの発言によってタイトル回収がされました。

アウラ「ヒンメルはもういないじゃない」

■アニメ第9話／コミックス3巻第18話

　80年前にアウラとフリーレンが戦った際には、アウラが操る兵士を魔法で攻撃していたフリーレン。しかし、その後ヒンメルに兵士を攻撃したことを怒られたとのことで、ヒンメルの死から28年後にアウラと再戦した際には、アウラが操る兵士を攻撃せずに解除魔法を使って対応しました。

　ヒンメルに怒られたことがきっかけで戦い方を変えたことを知ったアウラは、「なら、益々こんなことをする必要ないでしょ？」「ヒンメルはもういないじゃない」と発言します。このセリフは、ヒンメルはもう死んでいるため兵士を攻撃しても怒られないという意図で言ったと思われ、人間のような感情を持ち合わせていない魔族らしい考え方でした。

　「ヒンメルはもういないじゃない」と言われたフリーレンは、「やっぱりお前達魔族は化け物だ。容赦無く殺せる」と答えています。

フリーレン「アウラ、自害しろ」

■アニメ第10話／コミックス3巻第22話

　アウラが使う「服従させる魔法（アゼリューゼ）」は、アウラと対象者の魂を服従の天秤に乗せて、魔力が大きかった方が相手を服従させて操り人形にすることができる魔法です。

　アウラは自分の魔力に自信を持っていて、フリーレンが体外に放出される魔力を制限していることを知らずに、フリーレンに対して「服従させる魔法」を使いました。

　その結果、フリーレンの方がアウラよりも魔力量が多く、アウラはフリーレンに服従することになります。アウラを服従させる権利を得たフリーレンは、「アウラ、自害しろ」と命令し、アウラは命令の通りに自身の剣で首を切って死亡しました。

フリーレン&ヒンメル「私は（僕は）今の話をしている」

■アニメ第13話／コミックス3巻第27話

　フリーレンは勇者パーティーに参加する前、ヒンメルから「僕達と一緒に魔王を倒そう」と冒険に誘われても、「今更だよ」と言って誘いを断っていました。「私は決断を先送りにしすぎた」「もう取り返しのつかないほどの年月が経った」とヒンメルに言ったフリーレンですが、ヒンメルは「それがどうしたフリーレン。僕は今の話をしている」と伝えます。

　勇者ヒンメルの死から29年後、フリーレンは北側諸国アルト森林で僧侶ザインと出会います。ザインは冒険者になるのが夢で、親友に冒険者になろうと誘われても断っていてそれを後悔していました。

　フリーレンのパーティーに誘われたザインでしたが、昔のフリーレンのように「今更だよ」と断ります。その言葉を聞いたフリーレンは、昔自分がヒンメルに言われたように「私は今の話をしている」と伝えました。

ザイン「もう付き合っちゃえよ!!!」

■アニメ第17話／コミックス4巻第35話

　フリーレンのパーティーに参加した僧侶ザイン。ザインは度々、フェルンとシュタルクが喧嘩した時に仲直りできるように仲裁していました。

　アニメ第17話でもフリーレンに頼まれて、フェルンとシュタルクが仲直りできるように1人ずつ話を聞いて、仲直りさせています。その後、フリーレンと共に酒場に行ったザインは、お酒が入ったコップを叩きつけながら「もう付き合っちゃえよ!!!」と叫びました。

　お互いに嫌いではないのに喧嘩をしてしまうフェルンとシュタルクの関係を見て、ザインはモヤモヤしていたのではないでしょうか。

フリーレン「魔法は探し求めている時が一番楽しいんだよ」

■アニメ第21話／コミックス5巻第43話

　フランメが生きていた頃、フリーレンはフランメの師匠のゼーリエに会っていました。ゼーリエはフリーレンを見ただけで「強いな。気に入った」と言い、フリーレンが望む魔法を与えようとします。

　しかしフリーレンは魔法を貰うことを断り、ゼーリエに「魔法は探し求めている時が一番楽しいんだよ」と答えました。その返答を聞いたゼーリエは「駄目だこの子は。野心が足りん」と失望した様子を見せますが、フランメは「この子はいつか魔王を倒すよ。きっとこういう魔法使いが平和な時代を切り開くんだ」と返しています。

フリーレン&ヒンメル「また会ったときに恥ずかしいからね」

■アニメ第28話／コミックス7巻第60話

　一級魔法使い選抜試験が終了し、魔法都市オイサーストを離れることになったフリーレン達。第一次試験でフリーレンと同じパーティーだったカンネとラヴィーネ が見送りに来てくれましたが、フリーレンは「じゃあまたね」とあっさりと別れます。

　フリーレンはアニメ第17話でザインと別れる際にもあっさりしていて、その理由をフェルンから聞かれると、フリーレンはヒンメルと冒険していた時のことを回想します。

　ヒンメルは旅先で会った人とあっさりと別れていて、その理由を問われると「涙の別れなんて僕達には似合わない。だってまた会ったときに恥ずかしいからね」と答えていました。

　ヒンメルから影響を受けたからなのか、フリーレンはフェルンに「また会った時に恥ずかしいからね」とヒンメルの言葉を引用して伝えます。

アニメ『葬送のフリーレン』名言のまとめ

　『葬送のフリーレン』には個性的なキャラクターが登場し、各キャラクター毎に名言が存在します。その中でも勇者ヒンメルは主人公のフリーレンに影響を与え、多くの名言を残しています。

　ヒンメルの名言には「撃て」「君が未来で一人ぼっちにならないようにするためかな」「また会ったときに恥ずかしいからね」などがあり、印象深いシーンで使用されました。

　アニメの放送によって、ハイターの「勇者ヒンメルならそうしました」やフリーレンの「アウラ、自害しろ」などのセリフは使い勝手の良さから、SNSでネタ的に投稿されているケースも見られます。

（C）山田鐘人・アベツカサ／小学館／「葬送のフリーレン」製作委員会

アニメ『葬送のフリーレン』放送回一覧（動画リンクつき）

話数	サブタイトル（タップで動画へ）	見どころ
1	冒険の終わり	フリーレンの涙
2	別に魔法じゃなくたって…	約束の花
3	人を殺す魔法	スカート捲ったクソガキ
4	魂の眠る地	かけがえのない「たった10年」
5	死者の幻影	「撃て」
6	村の英雄	ド迫力のシュタルクvs竜！
7	おとぎ話のようなもの	ヒンメルが銅像を残す理由
8	葬送のフリーレン	「葬送のフリーレン」の由来
9	断頭台のアウラ	「ヒンメルはもういないじゃない」
10	強い魔法使い	「自害しろ」のリップシンク
11	北側諸国の冬	漫画作者描き下ろしの女神
12	本物の勇者	シュタルクの兄との思い出
13	同族嫌悪	魅惑（？）の投げキッス
14	若者の特権	むねキュン過ぎる指輪渡し
15	厄介事の匂い	長尺で描かれたダンス
16	長寿友達	最愛の人を喪った長寿種
17	じゃあ元気で	「もう付き合っちゃえよ!!!」
18	一級魔法使い選抜試験	空が半分しか見えない大きさ
19	入念な計画	奇襲を完璧に防ぐフェルン
20	必要な殺し	必要なおんぶ
21	魔法の世界	「殴り合いじゃぁぁぁぁッ!!!!」
22	次からは敵同士	めんどさ全開なフェルン
23	迷宮攻略	また箱から尻出してる
24	完璧な複製体	やきもちフェルンのハグ
25	致命的な隙	モジモジフリーレン
26	魔法の高み	金のミミックからも尻出し
27	人間の時代	少年ヒンメルの出会い
28	また会ったときに恥ずかしいからね	孫弟子と同じ嫌顔

 ・無料でみられる「葬送のフリーレン」エピソード・見逃し配信一覧

■『葬送のフリーレン』まとめ・最新情報一覧

「葬送のフリーレン」をみた人がよくみている作品

「葬送のフリーレン」原作漫画

・アニメ「葬送のフリーレン」公式サイト