5月30日(日本時間5月31日)に米・ニューヨーク州ニューヨークのシティ・フィールドで行われたニューヨーク・メッツとの一戦後、悪天候により、機内で8時間半もの間、待機を余儀なくされたというロサンゼルス・ドジャースの一行。その疲労が影響してか、翌31日(日本時間6月1日)のコロラド・ロッキーズ戦では、ドジャースが誇る強力上位打線“ベッ谷マン”のムーキー・ベッツ、大谷翔平、フレディ・フリーマンの3選手が、今季初となる“全員無安打”となり、注目を集めることとなった。そんなMLB選手たちの意外な移動事情について、MLBでのプレー経験がある野球解説者・川﨑宗則氏が語った。
6月2日に放送された『ABEMAスポーツタイム』では、直近の大谷の活躍についてVTRで紹介しつつ、川﨑氏が大谷のコンディションなどについて語ることとなった。
その際に、“地獄の8時間半待機”の話が紹介されたことを受け、川﨑氏は「ニューヨークからロサンゼルスまで、やっぱり4、5時間はかかるんですよ。結構長い移動なのに、その出発前の8時間半飛行機にいたわけでしょ?もう身体ダラダラ。(身体の)下の方に血液が行って。チャーター機ってみんな3席ぐらいあって広いし、みんなそれぞれトランプしたりゲームしたりしているんですけど、やっぱこれは飛行機の中にいすぎだよね」とコメント。その上で、「これは辛い。これはキツいんで、(3選手の無安打という結果は)体調もちょっとキツかったのかもしれません」と、選手たちにとっては深刻な披露をもたらしたのではないかと推測した。
そうした上で川﨑氏は、メジャーリーガーたちの移動事情について、改めて自身の体験を踏まえる形で語ることとなった。「メジャーの移動は楽なんです、まだ。飛行機に乗ったらすぐバスがあって、バスに乗ったらそのままホテルに行く。楽なんです」と、過酷な長距離バス移動で知られるマイナーリーガーに比べれば、メジャーリーガーたちの移動は楽であるとした。
それでも、「時差がキツいんです。時差ぼけが地味にキツいんで、結構みんなそれを気にしてますね、野手は。最後の方、守ってるときに眠くなるとフワフワってしたりするんですよ。時差の影響で。(試合中も)眠くなったりします。だからフワっとしてます。だから時差は結構地味にキツいです」といい、アメリカならではの問題として、“時差ボケ”が選手たちのコンディションに大きな影響を与えていると語った。
こうした川﨑氏の話を受けて、共演の元サッカー日本代表・槙野智章氏は、「その中でやらなきゃいけないもんね。うわ、すごいわ…」と絶句。同じアスリートであっても、MLBの移動事情のハードさに、驚いた様子を見せることとなった。
(ABEMA『ABEMAスポーツタイム』)