【MLB】パイレーツ10−6ドジャース(6月5日・日本時間6日/ピッツバーグ)
パイレーツファンにこの日一番の緊張が走った瞬間だった。パイレーツリードの8回、ドジャースのチャンスの場面で打席は今日ホームランを放っている大谷。一発出ればたちまち1点差となるこの場面で、ネット裏のパイレーツファンが見せた“絶望リアクション”が話題となった。
昨年のドラフト全体1位で、今季デビュー以来すでに2勝を挙げ注目されているルーキー・スキーンズとドジャースとの初対決で注目されたこの試合。ドジャースは先発パクストンが2回に7点を奪われる乱調で序盤から大量リードを許す展開となった。しかし3回、大谷が第2打席で前の打席三球三振を喫していたスキーンズからリベンジとなる15号2ランを放つと、その後も小刻みに得点を重ね7回を終えて5-10のスコアで試合は8回に入る。
するとドジャースはヘイワードのこの日3安打目となるツーベースと続くラックスのタイムリーで1点を取り4点差に。2人倒れるもベッツが四球を選び2死一、二塁となったところで大谷に5打席目が回ってきた。大谷は2ランのあとライト前ヒットも放ち2安打と振れている。ここで1発が出れば一気に1点差まで迫るという場面で大谷は、5番手ホルダーマンに対し、フルカウントからの6球目にきたインコース高めのカットボールを打ちに行く。打球はライトへ高々と上がりポール際まで飛んだが、やや詰まった当たりだったこともあり、わずかに届かずフェンスいっぱいのライトフライとなった。
本拠地球場のネット裏で試合を見ていたパイレーツファンは、大谷が打った瞬間“やられた”と思ったのだろう。打球方向を見やりながら両手で頭を抱えて絶望するような様子を見せるファンが続出した。一度打ち始めたら止まらない大谷だけに、肝を冷やしたパイレーツファンは多かったようだ。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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