【MLB】ヤンキース1-2ドジャース(6月7日・日本時間8日/ニューヨーク)
強烈な変化を見せた“魔球”に、打者はただただ呆然とするしかなかった。ドジャースの山本由伸投手はこの日のヤンキース戦に先発すると、3回に衝撃の一球を投じた。
初回から最速158キロのストレートでグイグイと相手打者を攻めるなど、強気なピッチングが見せていた山本だったが、圧巻だったのは3回裏。先頭打者のボルペ内野手から空振り三振を奪うと、打席には2番のバーデューゴ外野手が入った。
第1打席は158キロのストレートでショートゴロに打ち取った相手に対し、この対戦での山本は初球にカーブを投じてストライクを奪うと、2球目には外角低めのスプリットで空振りを取り、カウントは早くも0-2に。
そして3球目、山本は再び外角低めにスプリットを投じると、そのスプリットが驚異的なキレ味を見せた。
山本の投じたボールは外角低めにスーッと落ちていき、外角低めのストライクゾーンにビタッと入った。球速も93マイル(約149キロ)と速い上、縦26インチ、横17インチという通常よりも大きく曲がったボールに対して、バーデューゴは手も足も出ず。ストライクがコールされ見逃し三振に倒れると、両ひざに手をついて降参と言わんばかりのポーズに。ベンチに戻る際には主審に対し、何か愚痴をつぶやいているようにも見えた。
山本の魔球とも言うべきスプリットを目の当たりにした解説の杉谷拳士氏は「シュート成分が多そうな球ですね」と分析。通常、山本のスプリットは横に10~12インチ曲がることが多いだけに今回のボールがいかに大きく曲がったことがうかがえる。
山本の快投を見た視聴者からは「曲がって落ちた!」「バーデューゴも驚いてたなw」「これは打てない」と山本のスプリットを絶賛するコメントが多く見られた。
(ABEMA『SPORTSチャンネル』)
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