6月8日(日本時間6月9日)に米・ニューヨーク州ニューヨークのヤンキー・スタジアムで行われたインターリーグ、ヤンキース対ドジャースの一戦で、今季第22号・23号を相次いで放ったヤンキースのアーロン・ジャッジ。その脅威の本塁打とそれを生み出す長打力のメカニズムについて、MLBでプレー経験があり、ジャッジ本人とも対面したことがあるという川﨑宗則氏が言及した。
川﨑氏は、ジャッジが22号アーチをレフトスタンドへと弾丸ライナーで叩き込んだ場面について「これは普通入らない。なぜ入る?これなぜ入る?」と驚いた様子でコメント。捕手側の視点で捉えたミートの瞬間を見て、「動かない。(構えたバットの)トップが」と、正確なバッティングを行っていると指摘した。
さらには、土壇場の9回裏に飛び出した第23号アーチの場面についても、「ウソでしょ?ウソでしょ?」と第22号と同様に、ジャッジが放つホームランを興味津々な様子で眺めることとなった。
その後、こうしたジャッジのアーチについて見解を求められた川﨑氏は、「(ジャッジのパワーは)ケタ違いですね。もともと身体も大きいですが、バッティング技術が長けてるんですよ」と、その恵まれた体格から生み出されるパワーもさることながら、優れたバッティング技術を併せ持っている選手であるとした。
その上で、「技術なんですよ、彼がやってるパワーというか、このバッティングもですね、力がホッと抜けてる。ホント、まさしく“脱力”の神なんです。力があるから、力が強いんじゃない。力を抜くことが上手いのがジャッジなんです。イチローさんと同じような身体の使い方をしてます」と指摘。
“力任せに振る”というタイプではなく、逆に“力を上手く抜く”ことでこうしたバッティングが可能となっており、それは言うなれば、イチロー氏と同じような身体の使い方をすることで実現できるものであると、自身の見解を語ることとなった。
(ABEMA『ABEMAスポーツタイム』)